続いてはファンには馴染みの深い『オリオンをなぞる』。イントロで歓声が上がり、会場はあっという間に熱い手拍子に包まれた。さらに独特のリズムが耳に残る『桜のあと(all quartets lead to the?)』、斎藤宏介(Vo./Gu.)が1弦ずつ丁寧にギターを爪弾いて始まる『摂食ビジランテ』と、曲ごとにさまざまなテクニックを魅せつけてくれる。
彼らならではの不思議なリズム感のビートと、途中での転調がクセになる『エアリアルエイリアン』。まくし立てるようなギターリフが心地よい『世界はファンシー』では、テクニカルなギターサウンドに田淵智也のベースの低音が重なっていく絶妙なセッションを楽しませてくれた。
斎藤のギターソロから一気に世界観が拡がる『マスターボリューム』では、鈴木が立ち上がってドラムをプレイ。この曲でも間奏のギターにベースが重なっていく場面でゾクゾクさせられた。彼らの演奏に見入っていると気持ちがのめり込んでしまい、時にこちらまで演奏に参加しているような感覚に陥ってしまう。
鈴木のドラムから始まり田淵のベース、そして斎藤のギターの融合していく様が絶妙だったのが、『10% roll, 10% romance』。思わず踊りだしたくなるようなファンキーなナンバーに会場中が飛び跳ねた。次にドロップされたのは4月13日にリリースされたシングル『kaleido proud fiesta』。新曲リリースを重ねるごとに、さらにテクニカルな音を生み出す彼らの真骨頂とも言える曲だ。
ステージのクライマックスに登場したのが『シュガーソングとビターステップ』。パーカー風衣装のフードを頭からかぶり、目元が隠れている状態でドラムを叩く鈴木には驚かされた。「ラスト!」MCをしない斎藤が最後に告げると、彼のギターソロからのラストチューン『フルカラープログラム』が始まった。曲の後半で一瞬音を止め、アカペラでのパフォーマンスを披露したのだが、音を止め再び出すタイミングなど、彼らならではの息の合った演奏スキルを改めて魅せつけられるかのようなエンディングとなった。
(取材・テキスト:バッキー☆大坂)
UNISON SQUARE GARDEN<JAPAN JAM 2022>(※提供写真) 画像 3/3