変幻自在の5人組ボーカルダンスユニット・M!LKが、5月28日(土)に全国ツアー「M!LK SPRING TOUR 2022 CIRCUS」の最終公演を東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催した。
【写真】全公演ソールドアウトした全国ツアーを完走したM!LK(2枚)
佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人の5人からなるM!LKは、グループ結成7年目の記念日となる昨年11月にメジャーデビューを果たし、今年2月にはパシフィコ横浜 国立大ホールでのワンマンライブを開催。今回の春ツアーでは大阪・Zepp Osaka Bayside公演を皮切りに、全国7都市で14公演を行い、各地でまさにサーカスのように多彩でマジカルなショウを繰り広げた。
東京公演は5月27日(金)、28日(土)の2日間にわたって3公演を開催。ツアーファイナルとなる東京2日目2部のライブは、スナップとアカペラで一人ずつ歌声を重ねていくスウィンギングなミュージカルナンバー「パッパラ・シュビドゥ・ヴァァァァァァァ」で華麗に幕を明けた。メンバーのコールも盛り込まれているライブの鉄板曲「テルネロファイター」では佐野が「ツアー、最後だぞ、みんな!悔いのないように盛り上がろうぜ!」と雄叫びをあげ、声の変わりにペンライトを使ったコール&レスポンスで盛り上げると、各メンバーの個性にスポットを当てたコーナーへと突入した。
ステージ上の階段やテーブルなどをメンバー自身が動かして場面転換を行なっていく立体的な空間の中で、「二十歳になりました!」と報告した曽野は、野獣のように歌い踊る「ジャングリズム」で、スカーフを杖に変え、シルクハットから東京タワーを出すマジックを披露。「コーヒーが飲めません」では、トランプのジョーカーのようなクラウン風の衣装を手がけた山中が、カフェチェアーを使って、セクシーかつアクロバティックなソロダンスを見せ、ストンプからスタートした「Good Morning Mr.Mistake」では、佐野が「みんなと一緒に音を奏でよう」と語りかけ、クラップやストンプ、ボディパーカッションを駆使したコール&レスポンスで満員の観客を楽しませた。そして、「交差点、信号、君と僕」ではリーダーの吉田が失恋をテーマにしたバラードをアカペラで熱唱して感動を誘い、ラップアーティストさなり提供曲のチルトラップ「energy」では、ツアーの演出も務める塩﨑がバーテンダーとなり、ボトル回しなどの曲芸的なフレアバーティングを展開。5人でショットグラスで乾杯したあと、テーブルの上から見事なバク宙を繰り出し、着地に成功すると、会場からは感嘆の声が上がった。
MCではこれまでのツアーを振り返って思い出を語り、メンバーそれぞれが「ずっと楽しかったね」と言い合う中で、吉田は「いろんな場所でいろんな勉強ができたし、成長したんじゃないですか?」と胸を張り、「また早くいっぱいいろんな都市でやりたい。もっともっとライブをやっていきたいと思った」と続けた。そして、人気Vtuberの「sumeshi a.k.a.バーチャルお寿司」による爽やかでロマンチックなラブソング「君とスクロール」ではメンバーがアップライトピアノや椅子、演奏者になるなど、さまざまなダンスやフォーメーションで歌詞の世界を体現。春の定番曲「桜咲く頃には」では肩を組んで歌い、佐野がファンに向けて<み!るきーずがいたから>と歌詞を変えて歌い、み!るきーず(ファンの呼称)に向けて感謝の気持ちを届けた。
インタールードを挟み、サーカスの舞台は一変。終演後の深夜のサーカステントのようなダークな雰囲気の中で、赤いマントを身に纏ったメンバーが登場し、ハードなEDM「MAGIC CARPET」やミステリアスなゴシックロック「君の知らない世界へ」といった硬質なダンスナンバーをエッジーにパワフルに踊り、「gkbr」では懐中電灯を効果的に使い、「May」では赤い布を使ってがんじがらめになってしまった心を表現するなど、一瞬たりとも目が離せない多面的な魅力をアピールした。
