「この景色、久しぶりに見ました。コロナになってから、いろいろ意見があって、いろんなところで争ったりケンカして。メールとかSNSでいろいろ届くスピードが速くなってきたけど、好きやとか嫌いやとか、ありがとうとかごめんって感情は、向き合ったその場とかで届くもんだと思う。今、ライブで言葉とかナシやけど、音楽が気持ちを届けてくれると信じてる!」TAKUMAが現状への思いを一気に語り、曲は『蜃気楼』へ。ライブでの超定番曲でありながらも、TAKUMAのメッセージと重なるエモーショナルな歌詞に胸を打たれたオーディエンスも多かったことだろう。
続く『シエラのように』でも歌詞の中に「またライブハウスで会おうぜ」とメッセージを含ませるTAKUMA。「いろんなことがあって、でも先を信じてる人がいたから今日みたいな日があんねんな」彼のあたたかい言葉たちが聴く者の胸に響く。
ここからも神セトリは止まらない。「ぶっ飛ばすぞ!置いていかれんな」と激を飛ばしてドロップされたのはド定番の『その向こうへ』。そして『VIBES BY VIBES』へと続いた。「アンコールの枠まで時間もらってるんで、時間いっぱい演れるだけ演ります!」TAKKUMAのスピリッツに会場中が熱い拍手で応える。
10-FEET<JAPAN JAM 2022>(※提供写真) 画像 7/8
10-FEET<JAPAN JAM 2022>(※提供写真) 画像 8/8
ここで突然、どこかで聞いたことのある「はーじまーるよー!」の声がスピーカーから飛び出した。この声で始まるライブといえばヤバイTシャツ屋さん。案の定、ヤバTの3人がステージにサプライズで現れると『JUST A FALSE! JUST A HOLE!』で10-FEETとヤバイTシャツ屋さんのジャムセッションが始まった。奇しくもヤバTも10-FEETと同じ3ピースバンド。ということで、ヤバTの3人が10-FEETメンバーのパートをすり替えて曲をプレイした。手ぶらになった10-FEETの3人は、ステージ上で飛び跳ねたり肩を並べたりと自由に振る舞って演奏を盛り上げた。
ヤバTとのジャムセッションに続いては人気曲の『ヒトリセカイ』、さらに「あとちょっと時間あるからやろう!」とエモーショナルな『RIVER』を展開。『RIVER』の曲中、TAKUMAの提案でスマホのライトを点灯したオーディエンスが一斉にウェーブして盛り上がる場面もあった。そして、最後の最後は「まだ1分10秒ある!あと1曲演りますね」と、タイトな中でショートな1曲『DO YOU LIKE…?』をプレイ。「OK、3秒前!」と、残り3秒まで持ち時間を見事に使い切って彼らのステージは締めくくられた。
(取材・テキスト:バッキー☆大坂)
5月7日 JAPAN JAM2022 10-FEET セットリスト
M01:goes on
M02:ハローフィクサー
M03:アオ
M04:蜃気楼
M05:シエラのように
M06:その向こうへ
M07:VIBES BY VIBES
M08:JUST A FALSE! JUST A HOLE!
M09:ヒトリセカイ
M10:RIVER
M11:DO YOU LIKE…?