2022.05.05 公開
【ライブレポート】Psycho le Cému(サイコ・ル・シェイム)、23周年を迎えてのニュー・コンセプト・ライブ開催

『「RESISTANCE〜覚醒の狼煙〜」〜集結せよ、アカツキの旗の下へ〜』より(※提供写真)  画像 1/7

「インドラの矢」が始まると、高い集中力でライヴに臨んでいる5人の緊張感が伝わってくる。ロックバンドとしての本領発揮といったところだろう。語り掛けてくるかのように始まったLidaのイントロのフレーズから「妄想グラフティー」、歌の説得力が光った「蒼い星」と、楽曲のクオリティと演奏力の確かさを堪能させてくれる。特にDAISHIの歌声は豊かでノビがあり、細部にまで神経の行き届いた歌は圧倒的な存在感を放っていた。

【ライブレポート】Psycho le Cému(サイコ・ル・シェイム)、23周年を迎えてのニュー・コンセプト・ライブ開催『「RESISTANCE〜覚醒の狼煙〜」〜集結せよ、アカツキの旗の下へ〜』より(※提供写真)  画像 3/7

時計の文字盤の映像に続くのは、TIME MASTERのYURAサマ。そして「クロノス」が、紗幕を下ろしたまま始まる。演奏するメンバーの姿に映像が重なり、視覚的に非常に面白い効果をあげていた。楽曲を聴かせるだけではない、エンターテインメント性にあふれるライヴを展開してきた彼らならではと言えるだろう。

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FIRE MASTERのAYAは、持ち前のキュートな一面も垣間見せつつ、炎の大きな輪を出現させたかと思うと、マイクを手にして最初に放った言葉が、「はい、(ここから)現実」。緊張し続けてきた会場の空気が一気にゆるむ。おなじみの「おっは~」の挨拶をすると、観客や各メンバーの心の声が聞こえると言いつつ、チクリと毒の効いた一言を交え、笑いを誘っていた。ここでAYAのMCが入ったことで、YURAサマとAYAがダンスで華を添える「Prism」への流れも違和感なく自然だった。幅広い音楽性も彼らの魅力であるだけに、「RESISTANCE」というひとつのコンセプトの中でもこのような工夫は嬉しいところだ。

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LidaがIRON MASTERであるのは、メタル好きが由来しているからなのか、「フルメタルに溺れ合おうぜ!」と、ハードな「銀狼」を激しいノリで聴かせ、GHOST MASTERのseekをフィーチャーした「Murderer・ Death・Kill」では、ホラー映画さながらの映像を使うなど、曲とメンバーのキャラクター、ひいては新コンセプトを巧みにリンクさせ、一瞬たりとも目が離せないライヴが続く。

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