2022.04.24 公開
超特急、3年ぶりのホールツアー開幕

Photo by 深野輝美  画像 1/7

5人組ダンス&ボーカルグループの超特急が、全国11都市18公演に及ぶ全国ツアー『Progress』の初日公演を、4月23日に川口総合文化センター・リリア メインホールにて開催した。昨年末に結成10周年を迎えた彼らにとっては正真正銘のアニバーサリーなツアーであり、超特急としては実に3年ぶりのホールツアーとなるだけあって、チケットは即日完売。前進や進化を意味するツアータイトルや、大地を蹴って大きく前へと跳躍するウサギがデザインされたツアーロゴが表す通り、予想外のビジュアルやファン待望の楽曲初披露で挑戦的な超特急らしさを全開にして、8号車と呼ばれるファンを沸騰させた。さらにライブの終盤には、次の10年に向けて新メンバーオーディション『超特急募』を開催することも発表。あくまでもポジティブな挑戦と意志が満ちたステージで、11年目に向けての新たなスタートを切ってみせた。

【写真】3年ぶりのホールツアーが開幕した超特急(7枚)


超特急、3年ぶりのホールツアー開幕Photo by 深野輝美  画像 2/7

オープニング映像に続いて、「『Progress』始まりました! 8号車のみんな、楽しんでいこうぜ!」というリーダー・リョウガの合図で5人が登場するなり、喜怒哀楽の振り幅が激しすぎる超特急ならではの感情ジェットコースターへと客席をご招待。表情豊かなパフォーマンスとシームレスで畳みかけられる予想のつかない展開に、8号車も色とりどりに輝くペンライトと同じく色めき立つ。客席からステージまでの密接な距離感はホールだからこそで、久々に味わう感覚にメンバーも「近いね!」と興奮気味。以降も、10年で培ってきたダンススキルをハードかつセクシーなナンバーで爆発させたり、早くライブで見たいと待ち望まれていたナンバーやお久しぶりの人気曲を次々披露して、8号車の鼓動を高鳴らせ続けた。温かく真摯な想いを切ないメロディに乗せて歌い上げるタカシの伸びやかなボーカルからも、8号車と再会できた喜びがあふれ出しているのが熱い。

超特急、3年ぶりのホールツアー開幕Photo by 深野輝美  画像 3/7

ちなみに今回のステージセットはテーマパークがモチーフになっており、ゴールドからメンバーカラー、そして黒ベースへとチェンジする衣装とウサギをあしらったツアーロゴは、タクヤのプロデュースによるもの。中盤ではそのウサギがフィーチャーされ、白とピンクのモコモコパーカー&ウサ耳という出で立ちの、リョウガいわく「けもけもした」5人がぴょん特急として現れた。キュートなビジュアルを活かした超スペシャルなパフォーマンスやコミカルなショットで8号車を熱狂させながらも、そこに見た目を裏切るクールスなダンスをブチ込んで生み出す摩訶不思議な世界観は、彼らにしか為しえないもの。一方、テーマパークならではのアトラクション感も、映像とのコラボも交えながら体当たりで表現し、場内を完全なるBullet Train Worldへと変貌させてゆく。8号車と一つになれるナンバーでラストスパートをかけ、超特急名物とも言える変顔も相変わらず炸裂。コミカルだろうとシリアスだろうと、どの方向にも全力で振り切ることができるのは、間違いなく超特急の大きな武器だろう。

超特急、3年ぶりのホールツアー開幕Photo by 深野輝美  画像 4/7

そしてライブが終わりに近づくと、「超特急から大事なお知らせがございます」というリョウガの言葉から、ステージ中央のモニター上で映像がスタート。メンバーのワクワクしてる面白い化学反応が起きるんじゃないかといったコメントに続いて、新メンバー募集オーディションを開催しますの文字が映ると、場内からこらえきれない驚きの声があがった。その後、それぞれに想いを吐露した5人が異口同音に伝えたのは、この決断が「超特急がさらなる進化を果たし、もっと前に、もっと上に進むため。そして、8号車にもっといろんな景色を見せるためのものである」ということ。先陣を切ったタクヤは「応援してくれる皆さんのためにも一緒に東京ドームに立ちたいです。だからといって、この5人では力不足というわけではないので。ついてきてほしいなって、僕は素直に思います」と話し、8号車にペンライトを振ってもらい、「この景色を見るために僕たちは10年やり続けています。この先も、もっと先も、その素敵な景色を僕たち超特急に見せてください、よろしくお願いします」と頭を下げた。タカシは「これから先も長く続けるためには、グループとしてもっとパワーアップしたい」と語って、「8号車のみんなも絶対に誰一人置いていきたくないし、そんな後悔させるようなグループじゃないって絶対証明してみせる」と力強く宣言。カイは「ぶっちゃけ僕は賛成でも反対でもなくて、ただ、僕たちがあ、上に行けるなっていう確信が持てる出会いがあるといいなという想いで発表させていただいた」と赤裸々な心情を告白し、「10年以上やってきて僕自身は8号車の皆様に嘘をついてきたことはないので。僕の、僕たちの言葉を信じてついてきてくれれば嬉しいなと思います」と念押しする。ユーキも「僕は正直メンバーが7人じゃなくなった瞬間から、このことを考えてました。今まで8号車のみんなと創り上げてきたメインダンサー&バックボーカルというコンセプトを絶対に崩したくないんですよ。大切なものだからこそ、僕は変化じゃなくて進化するために、このオーディションをやりたい」と言葉に熱を込めた。

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