オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から選抜されたメンバーで構成される、9人組パフォーマンスユニット「円神」の、初となる全国ツアー『円神 FIRST LIVE TOUR ~nonaport~』のファイナル公演が、3月31日(木)、神奈川・横浜ランドマークホールにて開催された。
【独占写真】初となる全国ツアーを完遂したPRODUCE 101 JAPAN元練習生9名による円神(12枚)
3月4日の愛知・ElectricLadyLandを皮切りに、今日まで全国5カ所(仙台公演は見合わせ)で実施されたツアー『円神 FIRST LIVE TOUR ~nonaport~』。
タイトルは“円神の9人(=nona)が向かう港(=port)”という意味合いから「nonaport」と銘打たれ、港に集合したMU3E(ファンの呼称)と最高の一夜を分かち合った。
円神は、2020年6月に結成、その年末にファースト舞台『nonagon(ノナゴン)~始まりの音~』を開催。翌年2月にシングル「Say Your Name / ENJIN」でメジャーデビューを果たし、5月には新たな舞台『幕末バトルサークル』を実施。歌・ダンス・芝居とあらゆる方面からMU3Eを魅了してきた。
今回はそのツアー最終公演のオフィシャルレポートをお届けする。
『円神 FIRST LIVE TOUR ~nonaport~』撮影:渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所) 画像 2/12
開演前に熊澤歩哉は、「ご乗船いただき、ありがとうございます。ご乗船のみなさまにお願いがあります」とコロナ禍の中でライブを楽しむための影ナレを担当。さらに、この日の開場中のBGMが、中本大賀のセレクトであることを明かした。「本番前に行うルーティーンのプレイリストって言ってたよ!」と、プレイリストの紹介を挟み、「もうすぐ着くよ!」と呼びかけると、港に到着したかのように海の映像がスクリーン一面に映り、緊張感漂うライブが、スタートする。
波、そして船の汽笛の音が場内に鳴り響き、大きく伝播していくハンドクラップがSEのビートと重なる。そこへ、“Have a Nice Day!”という声を合図に、スクリーンは各地を廻ったツアーのイラスト映像とA.rik、草地稜之、熊澤歩哉、瀧澤翼、中谷日向、中林登生、中本大賀、宮里ソル、山田恭の9名ひとり一人の姿を映し出した。
いよいよ出港したステージ冒頭は、さわやかなアッパーチューンを全開に、初舞台『nonagon ~始まりの音~』のテーマ曲でありメジャーデビュー曲の「ENJIN」からはじまる。初心に返るような気持ちにさせてくれる躍動感あるこの曲に、まだ見ぬ未来を照らしながら<円神と君とどこまでも>というフレーズで場内を彩る。エッヂの効いたイントロに海が赤く染まっていくようなライトが場内を照らした「Perfect Step」。「その調子で最後まで行きましょう!」と中谷日向が声を上げ、オーディエンスを煽った和テイストなイントロからスリリングな重低音のビートが鳴り響く中、「KOTONOHA」で攻めのステージ、息のあったダンスパフォーマンスを魅せた。続いて、ポップでキュートな「Dressing is a way of life」では、円神らしくメンバーの個性を活かしたロマンチックな音楽で夜空を描くように景色を広げると、<夢叶えよう>とA.rikがラストまで同曲の余韻を響かせた。ファッションがテーマとなっている同曲は、ブランドのディレクターを務めファッションにも才能を発揮するA.rikならではの魅力が垣間見れるナンバー。