画像 3/6Photographer:達川範一(Being.),MASA
1曲目同様、2曲目も80年代のアメリカンロックテイスト溢れる「Stand Up」。新しい季節の始まりにぴったりの爽快な曲は2001年リリースの人気ナンバーだ。さらに唯一無二のデビュー曲「Love, Day After Tomorrow」ではお馴染み、サビ頭の“Love”のハンドサインで一気に一体感を増し、間髪入れず往年の名曲「Secret of my heart」へと続く。詞が浮かび上がり、ぐっと胸に迫りくるような、繊細ながら芯のある歌声が会場全体を包み込んでいった。
“なんと10番勝負にガールズとしては初ということでとても緊張していますが、熱く、負けないように皆さんと楽しい時間を作っていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。”
そう笑顔で話すと、続いては新曲「渡月橋〜君想ふ〜」を4月12日のリリースに先駆けて披露してくれた。この曲は劇場版「名探偵コナン」のシリーズ21作目となる「名探偵コナンから紅の恋歌(ラブレター)」の主題歌として書き下ろされた楽曲で、なんと彼女が「名探偵コナン」の主題歌を担当するのも、今作で史上最多の21作目になるという。
この事実は、どちらも互いに多くの人々に長く愛され続けてきた証といえるだろう。客席に、紅色のサイリウムが無数に灯る中届けられた「渡月橋〜君想ふ〜」。文学的な匂いも残す、和の魅力と奥ゆかしさ溢れるミディアムバラードに胸を締め付けられた。
画像 4/6Photographer:達川範一(Being.),MASA
さあ、ここから怒濤の後半戦へ。まずはスタイリッシュに駆け抜けていくグルーヴサウンドに、言葉数多めの歌詞を畳み掛けるように歌うヴォーカルが“It’s cool!”な「YESTERDAY LOVE」をドロップ。ロック魂溢れるエモーショナルなギター・ソロや、まばゆい照明とダンサーのキレッキレのパフォーマンスもステージに華を添えていく。
続く「一秒ごとにLove for you」では“オーエーオー”という親しみやすいコール&レスポンスでフロアを席巻。さらに「Feel fine!」で、気分は春から夏へとジャンピング! 一気に熱を上昇させていった。そしてラストはMai-Kライブの鉄板曲「always」。これまで多くのオーディエンスに勇気や希望を届けてきたアンセム曲だ。
“明日もまた皆さんが元気に頑張れますようにという願いを込めて作った応援ソングです。心を込めて歌いたいと思います!”。
渾身の歌声に呼応するかのように、シンガロングが全方位へと広がっていく。共鳴し合うその光景は実に美しかった。エンディングではステージの端から端を何往復も全力疾走で駆け抜け、“素晴らしい時間をありがとう!みんな〜もっともっと盛り上がれ〜!”と、強烈なエネルギーでBREAKERZへのYELLを放って、倉木のステージはフィナーレを迎えた。
画像 5/6Photographer:達川範一(Being.),MASA
しばしステージ転換が行われ、そしていよいよ後手・青コーナー、BREAKERZのSHOW TIMEの始まりが告げられた。青い閃光に包まれたステージにお馴染みのSEに乗ってSHINPEI、AKIHIDE、DAIGOの順にメンバーが姿を現すと割れんばかりの歓声が鳴り響き、彼ら王道のメロディアスで煌びやかなロックチューンから幕を開けた。
その後は、ヘドバン必至のヘヴィーロックや、ダンサーを交えてのポップテイスト溢れるパーティーチューン、タオルが旋回し熱い風を起こすあのライブ定番曲など、キャッチーなメロディーを活かしながら、観客をグイグイ引き込んでいくアッパーな曲を多くラインナップしていた。まだツアー途中ということで詳細を伝えられないのが残念だが、いずれセットリストが公開された際にはその辺もチェックして欲しい。
MCでは、倉木が楽屋入りしてからずっとDAIGO以上にDAI語を連発してくれて嬉しかったという話や、SHINPEIがBREAKERZ結成前に、倉木のアルバム曲のレコーディングにギターで参加したことがあるという話。また倉木のステージを3人で見ていた時に、いつもクールなAKIHIDEが「Love, Day After Tomorrow」のハンドサインを一緒にやっていた話などで沸かせた。そしてその後のMCでは「Feel fine!」を1コーラス披露するなど、Mai-Kファンを大いに喜ばせた。
アンコールは男女の声が交互にこだまし、こんなところからも客席が1つになっているのが伝わってきた。その大声援を受けて、BREAKERZが倉木をエスコートしながら一緒にステージに再登場すると、早速倉木から“BMK=BREAKERZ・マジで・感動をありがとうございます!”と、DAI語が飛び出し、会場は大盛り上がり!
