2022.02.13 公開
崎山蒼志、初のバンドセットによるツアーファイナルにシークレットゲストに石崎ひゅーい登場

Photo by KEIKO TANABE  画像 1/5

シンガーソングライターの崎山蒼志が東名阪バンドツアー「TOUR 2022「Face To Time Case」」の最終公演を渋谷・Spotify O-EASTで開催した。
2月2日にメジャー2ndアルバム『Face To Time Case』をリリースした崎山蒼志

【写真】初のバンドセットによるツアーを行った崎山蒼志(5枚)


「逆行」(Amazon Primeドラマ『賭ケグルイ双』主題歌)、「嘘じゃない」(TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期2クール目エンディングテーマ)、リーガルリリーとの共作曲「過剰/異常 with リーガルリリー」などを含む本作は、音楽ファンの間で高い評価を獲得。自身初となるバンドツアーでも崎山は、独創性とポピュラリティを共存させた素晴らしいステージを見せてくれた。

ライブの軸を担っていたのはもちろん、アルバム『Face To Time Case』の収録曲だ。まずは鋭利なガットギターとノスタルジックな歌が共鳴する「船を漕ぐ」、オルタナティブ・ロックの流れを汲む「過剰/異常」を披露。圧倒的なオリジナリティに貫かれたボーカルによって、観客の心をグッと引き寄せる。宗本康兵(Key)、GOTO(Dr)、有島コレスケ(Ba)との緊張感に満ちたアンサンブルも素晴らしい。

崎山蒼志、初のバンドセットによるツアーファイナルにシークレットゲストに石崎ひゅーい登場Photo by KEIKO TANABE  画像 2/5

さらに心地よい高揚感をたたえたアッパーチューン「Undulation」、崎山が中学生のときに原曲を作った「Samidare」と1stアルバム『find fuse in youth』の楽曲を演奏。最初のMCで会場に足を運んでくれた観客に感謝を伝えた後、ライブは早くも最初のピークへと向かう。水野良樹(いきものがかり)との共作による「風来」では、ドラマティックな旋律、「我が儘な君の風でこの溜息を攫ってよ」というフレーズを高らかに響かせる。そして「幽けき」では、洗練されたコード進行と浮遊感のある旋律によって幻想的な世界を生み出す。この2曲の演奏は、アルバム『Face To Time Case』の充実ぶりを改めて証明していたと思う。

この後は、崎山の多彩な音楽性を体感できるシーンが続いた。
まずはドラマーのGOTOとともに「Pale Pink」「水栓」。先鋭的なトラックと生ドラムによる刺激的なビートを浴びながら、崎山はハンドマイクで自由なパフォーマンスを繰り広げた。そしてiPad+ハンドマイクで演奏された「Water fall in me」からは一人のステージへ。「逆行」、「懐かしいというか、昔やっていた曲です」という「並行する夜を」、さらに「A Song」を崎山の原点とも言える弾き語りで歌い上げた。

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