2022.01.24 公開
Hilcrhyme、結成15周年ツアーファイナルで相川七瀬と共演「夢見る少女じゃいられない」をラップカバー

『Hilcrhyme TOUR 2021-2022 FRONTIER』の最終公演の様子(撮影:高宮紀徹)  画像 1/2

Hilcrhymeが1月22日、東京・TOKYO DOME CITY HALLでワンマンツアー『Hilcrhyme TOUR 2021-2022 FRONTIER』の最終公演を開催した。

【写真】Hilcrhyme、結成15周年ツアーファイナルで相川七瀬と共演(2枚)


同ツアーはHilcrhymeが結成15周年を迎えた2021年の9月に、通算10枚目のオリジナルアルバム『FRONTIER』がリリースされたことを記念したもので、自己最多となる全国28カ所で開催。日本各地のライブハウスを中心に細かく回った約2年ぶりのロングツアーに、多くのファンが足を運んだ。

この日のライブは2部構成で、1部は鮮やかなバックドロップの前に一人現れ、巧みなラップスキルで圧倒したタイトルチューン「FRONTIER」で幕開け。「史上最多となるこのツアー、今日が最終公演です。まずはニューアルバムの楽曲を曲順通りに一気にやってみようと。2部は15年間ため込んだ楽曲を濃縮してお届けしようと思います。疲れたときに一番効くのって何だと思う? そういうときにこそ音楽が人を豊かにする。俺は音楽は不要不急じゃないと思う。今は向かい風を浴びている気分。でも、向きを変えればそれは追い風になる。全ては自分次第」と序盤から熱いメッセージを送った。

その後も時折、15年の道のりとシーンの変遷を振り返り、配信で観覧している視聴者にも語り掛けながら、客席のサイリウムと共に光と音で次々と表情を変えるステージを展開。MBS/TBSドラマイズム『サレタガワのブルー』エンディング主題歌「Lost love song【III】-サレタガワ-」など、「15年経って、今Hilcrhymeがどういう立ち位置にいるかを意識して作った」という最新作の全10曲を余すことなく披露し、「ラップを始めた20年前と気持ちは何も変わっていない。これからも常に挑戦を続けていきたい」と言葉を残した。

換気のためのインターバルを挟んだ2部ではバックドロップが落とされ、きらびやかな照明を背に「説明不要の曲たちをそろえているから踊っていけよ!」とライブ映えするアッパーなナンバーを連発。「トラヴェルマシン」「Kaleidoscope」「パラレル・ワールド」といったシングル曲や9曲にも及ぶメドレーなど見せ場も多く、MCではユーモアたっぷりにツアーを振り返り、これにはオーディエンスから思わず笑みがこぼれた。

同最終公演のDVD化と、6月23日(木)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でのアンコール公演『Hilcrhyme LIVE 2022 FRONTIER -戒-』の開催も告げられ、「年を重ねてきて、出会いと別れで言ったら別れの方が多くなってきている。だからこそ会えるうちに会っておきたいし、思いを伝えられるうちに伝えておきたい。これからもたくさんの楽曲を、色あせない楽曲を作りたい。その瞬間の感情や時勢をパッケージするのも大事だけど、10年20年経っても、誰かの思い出になっている曲を作っていきたい」との決意も語った。

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