フレデリック<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 3/7
歌い出しをアカペラに変えた『峠の幽霊』では、客席がどよめく場面も。真っすぐに届けられた健司の歌声に、会場は静まり返っていた。『シンセンス』では高橋武のドラムソロの後に、健司が「次はあなたの番です。Clap Your Hands!」と誘い、両手を広げたファンは楽しそうにリズムを生み出していた。
フレデリック<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 4/7
熱く揺れる会場を嬉しそうに見つめた健司は「カウントダウンジャパン。(昨年はコロナ禍で中止されたため)2年待ちました」と静かに話し始めた。「まだ声を出す機会は失われていますが、一歩一歩元に戻ろうとしています。出演させていただいたオレたちは音楽で返そうと思っています。あなたはどうですか? 音楽大好きっている人手を挙げてもらっていいですか?」の問いかけると、たくさんの手がステージに伸びていた。
「その気持ち、絶対に忘れんといてな」と頷いた健司は、「次はメジャーデビュー曲をやっていいですか。このフェスでこの曲を鳴らすことに意味があると思っている」と、バンドを一気に全国区にした人気曲『オドループ』を演奏した。
ギターの赤頭隆児がのけぞりながらギターソロを披露する同曲はライブ前日の29日に、2人の女性が躍るミュージックビデオの累計再生回数が1億回を突破。7年かかって達成した偉業に健司は「すごいびっくりした」と目を丸くしていた。
「いつかこの曲をフェスの1番でかいステージでやりたいと思っていた。自分たちの音楽だけを信じてここに来ることができました。いま作っているアルバム『フレデリズム3』に収録する曲たちもどういう場所で表現するのがいいのかずっと考えていました。ライブハウス、野外音楽堂…。そして『フレデリズム3』に入る曲たちはアリーナで鳴らすことを決めました」と告白すると、「2022年6月29日に国立代々木競技場 第一体育館をおさえました」と宣言。嬉しいサプライズで観客を喜ばせていた。
全8曲を展開したライブの最後は「踊らにゃ損」とループする『YONA YONA DANCE(フレデリズムVer.)』でお祭り騒ぎに。【♪傍観者じゃ勿体ない】の歌詞に合わせ、ファンが気持ちよさそうに全身を揺らしていた。