大きなステージだからと肩ひじを張らずに普段着の自分で立ちたいとロンTを選んだという尾崎。「このステージに立てることは自分たちにとって大切なこと。立つステージがあることを幸せに感じます。ありがとうございます。」とかみしめていた。
ベースを置いた長谷川が鍵盤の上で指を滑らせた『ナイトオンザプラネット』では、浮遊感ある音色が会場を優しく包み込んだ。
クリープハイプ<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 4/7
尾崎が「こんなご時世だけど、冬はやっぱり寒いので人肌恋しくなります。セックスの歌を歌います」と声を上げると、『HE IS MINE』を投下。感情を揺さぶる長谷川のベースに心を乱されていく。
同曲は「セックスしよう」と大合唱する場面があるが、コロナ禍で同フェスでは声出しが禁止に。尾崎は曲中に「みなさん、あの“フレーズ”をあえて言わない、無言の無音の逆にめちゃくちゃエロいバージョンでお願いします」と声を掛けた。クリープハイプ<COUNTDOWN JAPAN 21/22>(※提供写真) 画像 5/7
約45分のステージで『イノチミジカシコイセヨオトメ』『しょうもな』など9曲を披露。尾崎は「悔しいこと、悲しいことがいっぱいあった2021年。悔しかったことは、ちゃんと忘れずに来年に引きずっていきます」と宣言。尾崎の決意表明に大きな拍手が送られた。
『栞』の冒頭では、歌声を後押しするように手拍子が大きくなっていった。《♪桜散る 桜散る》の歌詞に合わせ、花びらが舞っているような桃色の照明が輝いていた。
2022年クリープハイプは、約3年3カ月振りに発売したばかりのアルバム「夜にしがみついて、朝で溶かして」をひっさげ、全14公演の全国ホールツアー(タイトル未定)を4月16日の石川・金沢市文化ホールからスタートする。