声優アーティストの水樹奈々が、1月3日(月)、4日(火)にさいたまスーパーアリーナにてワンマンライブ『NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020 → 2022』を開催した。2020年に開催を予定していた歌手デビュー20周年記念のツアー「NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020」がコロナ禍の影響を受け中止となってしまい、そのリベンジとして再構築した2年4ヶ月ぶりの有観客ライブの模様をレポートする。
【写真】2年4ヶ月ぶりに有観客ライブを開催した水樹奈々(12枚)
歌手デビュー20周年を振り返りながら、その先の未来へ走って向かうという思いが込められたツアータイトル「LIVE RUNNER」。オープニングムービーでは水樹がランナーとなり、2000年に初めてライブを開催した銀座ヤマハホールから、2019年に通算200公演目のソロライブを行ったZOZOマリンスタジアムまで、これまでの軌跡を辿りながら走る。そして次なる会場へと足を踏み入れたところで「Synchrogazer」のイントロと共にステージに水樹が登場。イエローが基調となったスポーツウェア風の衣装で、声高らかに絶唱し、続けて「DAYBREAKERS」、「ETERNAL BLAZE」と激熱曲の連続で開幕から一気に駆け抜ける。
写真:上飯坂一 高田真紀子 画像 2/12
「みんな明けましておめでとう!そして何より、会いたかったー!!」と思いの丈を叫ぶと、エアーハグと投げキッスで愛を伝え、「LIVE RUNNER!位置について、よーいスタート!」の掛け声で、改めてライブ本編がスタート。
照明とレーザーが激しく交差する中で4つ打ちのギターロック「glitch」、続く「METANOIA」ではステージの端から端まで移動し、会場全体を見渡しながら激しく歌う。
バックバンド・Cherry Boysのコーナーが終わると、水樹はレトロポップな水玉のワンピースに衣装チェンジ。2019年にリリースしたアルバム『CANNONBALL RUNNING』のリード曲「Knock U down」のクラップパートでは会場が一体となって音を響かせ、「Lovely Fruit」「Light Births Shadow」ではキュートなダンスでファンを魅了した。
写真:上飯坂一 高田真紀子 画像 3/12
「こんな可愛い衣装を着させていただいたので、可愛い曲を聴いていただきたいなと思います!」と言うと、TVアニメ「SHAMAN KING」の2000年版シリーズ時に制作された水樹演じる玉村たまおのキャラクターソングをセルフカバーした 「花、星、空 -reunion-」を披露。続けて「innocent starter」を歌い終えると一旦ステージを後にする。
写真:上飯坂一 高田真紀子 画像 4/12
SHORT MOVIEでは、水樹のデビュー曲「想い」をBGMにデビューから20年間のライブをダイジェストで振り返る。まだあどけなさが残るデビュー2年目のライブ映像や、初の東京ドーム公演発表の瞬間、歌手デビュー20周年記念日にFCイベントで披露した「想い」のピアノ弾き語り、そして「LIVE RUNNER」のリハーサル風景と続いていき、最後には「keep on RUNNING」の文字が映し出されて映像が終わり、明けて最初の曲は「Phase 21」。この曲は、リリースタイミングがコロナ禍で生活や環境が変化し次のフェーズへ差し掛かった2021年、そして自身も歌手デビュー21年目を迎えたタイミングだったため、立ち止まらずに、その先の未来へ走って向かおうというライブコンセプトとも共通した意味が込められている。曲間の「Wo-oh」というフレーズは本来ならファンと共に合唱したいパートだったが、今回は声が出せないため水樹が1人で力強く歌い、観客はそれに応えるように拳やペンライトを高く突き上げ、水樹とファンの心の繋がりをみせてくれた。
