2022.01.01 公開
斉藤和義、2021年ツアーファイナルをWOWOWで放送・配信!ライブの様子を含む本人インタビューレポートが到着

斉藤和義(※提供写真)  画像 1/6

ミュージシャン・斉藤和義は今、 長いキャリアのなかで最高のコンディションにあるのではないか。 円熟した歌うたいとしても、 永遠のロックンロール青年としても──。 そう確信させてくれる素晴らしいパフォーマンスだった。 コロナ禍を挟んで約2年ぶりに敢行された「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2021202020 & 55 STONES」。 そのファイナルを飾る東京国際フォーラムのライブは、 待ちわびた観客の想いと骨太でグルーヴィーなバンド演奏が一体となり、 忘れがたい一夜になった。 『202020』と『55 STONES』という直近2枚のアルバムを中心にした、 新曲中心のセットリスト。 ステージに登場した斉藤はいつも通り自然体で、 気負いは一切感じられない。 以前と変わらぬ飄々とした口調で客席に語りかけ、 ソリッドで無駄のないサウンドを繰り出していく。 だがその端々からは、 「やっと客前で演奏できる」という喜びが自然と滲んでいた。 過剰な演出もウェットなメッセージもなく、 気心の知れたメンバーとひたすらご機嫌な演奏を繰り広げた2時間半。 その思いを全身で受け止め、 歓声なき熱狂で会場を盛り上げたオーディエンスの反応がまた感動的で、 強く心に残った。 世界中がコロナに翻弄された2021年、 山あり谷ありのツアーを駆け抜けた斉藤に、 久々のライブに込めた想いを振り返ってもらった。

【写真】2021年ツアーファイナルをWOWOWで放送・配信する斉藤和義(6枚)


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──約半年の日程を無事に終えて、 率直な感想はいかがですか?
まあ、 これまで経験したことのない不思議なツアーでしたね(笑)。 2020年は予定していたライブがぜんぶ中止になって。 2021年に入ってやっと再開できるかなと思ったら、 また緊急事態宣言が出たりして。 その都度いろいろ考えたり悩んだりしつつ、 何とか走りきった感じです。 こういう状況のなか、 わざわざ会場まで足を運んでくれたお客さんには本当に感謝していますし。 熟考の末に「今回はやめとこう」とチケットを諦めた人の判断も、 僕は賢明だったと思う。 何が正解だったのかは今でもわかりません。 でも、 だからこそステージの上は、 いつも以上に演奏できる喜びに溢れていたんじゃないかなと。

──今回のツアー・コンセプトを改めて教えてください。
きわめてシンプルに、 直近のアルバム2枚の楽曲をたっぷり演奏するという。 タイトル通りのコンセプトです(笑)。 特に2020年に発表した『202020』は、 今回のツアー・バンドのメンバーとセッション形式で作った部分が大きくて。 ライブ向きのナンバーがけっこう多いんですね。 一方の『55 STONES』は逆に、 ステイホーム期間中に自分1人チマチマ作ったアルバムなんですけど、 今回のツアー再開にあたってアレンジを最初からやり直しました。 レコーディングを踏襲するんじゃなく、 メンバー各自の解釈やアドリブを自由に入れてもらって。 皆さんすご腕のミュージシャンですし、 気心の知れた関係なので、 ちょうどいい案配に仕上げられたかなって。 そこは満足しています。

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──場末の小さなライブハウスを模した舞台セットも印象的でした。
2019年にアメリカのナッシュビルという都市に行ったんです。 カントリー・ミュージックの聖地って言われる場所で。 街のライブ・バーなんかにふらっと入っても、 地元のバンドが入れ代わり立ち代わり楽しそうに演奏してたりする。 そういったカジュアルな雰囲気が何となく伝わればいいなって。 ライブの間はコロナ禍の日常から離れて、 リラックスして音楽を楽しんでもらいたいという気持ちもあったんですよね。 そっちのニュースは日々、 嫌でも目に入ってくるじゃないですか。 なので、 会場で歓声こそ上げられないけれど、 心の中で思いきり騒げて憂さを晴らせる選曲は、 かなり意識しました。

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