2021.12.22 公開
【ライブレポート】aiko、全国ツアー『Love Like Pop vol.22』完走「曲を届けられることが一番幸せ」

aiko『Love Like Pop vol.22』の様子 Photo by岡田貴之  画像 1/10

aikoのホールツアー『Love Like Pop vol.22』のツアーファイナルが、12月14日(火)、東京ガーデンシアターにて開催された。本公演は9月1日(水)に開催されるはずだった公演の振替公演として行われた。最初の5公演が緊急事態宣言の影響で延期となり、約1ヶ月遅れて6月からスタートした今ツアーは、約半年間をかけて予定通り全国18箇所35公演を完走し切った。

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定刻の19時。会場が暗闇に包まれると、ツアーファイナルの幕開けにふさわしいストリングスの重厚なサウンドアレンジが効いたオープニング映像が赤い舞台幕を照らす。すると会場は段々と大きな拍手につつまれていき、aikoが最終公演の一番初めにどんな楽曲を持ってくるのかワクワクが募っていく。そんな期待の中、力強いドラムのフィルとともに始まった一曲目は3月にリリースされた14枚目アルバム『どうしたって伝えられないから』に収録されている「Last」だ。舞台幕が勢いよく落ちるとそこには鮮やかなグリーンのビッグシルエットシャツに身を纏ったaikoが登場。まさにツアーの”ラスト”を幕開けるのにふさわしい一曲目を気持ちよく丁寧に歌い上げていく。続けて披露されたのはこちらも同アルバムに収録されている「磁石」だ。アップテンポでノリのよいサウンドは、お客さんたちを一気にaikoの世界に引きずり込んでいく。「磁石」を歌い終えた段階で暗転。そのあと数秒の間を置いて発した一言目は「やっぱり黙っていたらスポットライト当たらないんですね。(笑) ずっとマイケルジャクソンの真似してたのに。(笑) 」。aikoらしく可愛らしいジョークのきいた挨拶で場を和ませると、「今日はライブの最終日ですが、本当に色々な思い出が詰まったツアーだったので、ファイナルを迎えるのはとても寂しいですが、楽しいしかない時間を過ごしますので、皆さん最後まで宜しくお願いします!」と意気込みを伝えた。続けて届けられた「Smooch!」からはブラスメンバーとストリングスメンバーが登場。今ツアーを支えてきたバンドのフルメンバーが揃い、鳥肌が立つくらいの厚いサウンドを届けてくれる。その後は代表曲でもある「シアワセ」、美しいストリングスの旋律と、しっとりとした歌声が織りなす荘厳なサウンドが響き渡る「宇宙で息をして」を披露し、aikoが作り出す世界が強く儚く美しく移り変わっていった。

今ツアーは、ソーシャルディスタンスを保ったり、声出しを控えるなどの制約がある中でaiko自身ももちろん様々なことが初めての経験となった。MCでこのツアーの思い出を振られたバンドメンバーも「こんなにステージで話ができるなんて思いませんでした」と語るほど。まさに後にも先にもない特別なツアーとなっていることが伺える。

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FM802のキャンペーンソングとして書き下ろされた楽曲「メロンソーダ」が披露されると、はつらつとしたブラスサウンドが心を踊らせてくれる。続けて披露された「ばいばーーい」の光の演出は圧巻だ。曲中のラスサビに繋がる前のビートがなくなるブリッジの際に、横からのピンスポットライトで照らされたaikoの姿は厳かであった。

コロナ禍で声出しを控えられている中、今ツアーの特徴的なブロックとなった、開演前にオンラインで集められた質問をaikoが答えるコーナーを終えると、その後の3曲はしっとりとした曲たちが続く。その中で届けられた「シャッター」はジャズアレンジになっている。オリジナルとは全く別の印象を与えてくれてこれはまた新鮮だ。

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