2021.12.02 公開
あいみょん、メジャーデビュー記念日に日本武道館公演を開催

撮影:鈴木友莉  画像 1/7

続くMCでは広いステージの両端を行き来しながらオーディエンスとやりとりをして、この「距離の近さ」もやはりあいみょんのライブの魅力。そして、メジャーデビュー5周年に触れ、「音楽を続けるのはいくらでも、ひとりでも続けられるんですけど、こうやってみんなが目の前にいてくれて歌い続ける、ということを続けることが難しいと私は思っているから、みんなの前に立って歌ってこれた5年間はすごい幸せやなと思います。みんなのおかげで日々楽しいです」と感謝を伝えると、「これから歌う2曲は私が18歳くらいのときに作って、路上ライブで必死に歌ってた曲」と話し、インディーズ時代に発表した夜行バスと19歳になりたくないを披露。アップテンポの夜行バスでは自然とクラップが起こり、大人になることの揺らぎを歌った19歳になりたくないではシリアスな表情を見せる。

あいみょん、メジャーデビュー記念日に日本武道館公演を開催撮影:鈴木友莉  画像 4/7

太陽の塔への憧れを歌うトーキングブルース調のTOWER OF THE SUNではブルースハープを吹き、複数のピンスポットがタワーのような形を作り上げた演出も非常に印象的。一転、生きていたんだよなは場内が暗転したままで歌われ、死生観を綴った歌詞の内容と、切実な歌声が胸に刺さる。地元・関西での弾き語り時代の曲から、メジャーデビュー曲へと至るこのパートは、まさにあいみょんの上京物語だ。

あいみょん、メジャーデビュー記念日に日本武道館公演を開催撮影:鈴木友莉  画像 5/7

「次の曲はメジャーデビューしてからの5年間で一番どうしていいかわからなくて、一番ガムシャラだったときに作った曲。でもそんな曲を今年リリースできて、こうやって武道館で歌えるのが嬉しいし、一つひとつ夢が叶ってるんやなって感じます。みんなのおかげです。ホンマにこの5年間ありがとうございました」と改めて感謝を伝え、大きな拍手が起こる中、「引退するみたいやな(笑)。まだまだやりまっせ」と付け加えると、音楽への愛を綴った愛を知るまではを堂々と歌い上げる。さらに「みんなのリズム感と手拍子が必要」と伝えて披露された今夜このままでは、オーディエンスがBメロで一斉にクラップをして、会場中が一体に。<歩こう 進もう 今は 涙とは サラバ>とスリーフィンガーでしっとり歌うサラバは、様々な悲しみを洗い流すかのような名演だった。

あいみょん、メジャーデビュー記念日に日本武道館公演を開催撮影:鈴木友莉  画像 6/7

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