2021.12.06 公開
yama、独自の世界観で心地良い歌声を響かせる!<JAPAN ONLINE FESTIVAL>

yama (C)JAPAN ONLINE FESTIVAL 2021 Autumn  画像 1/7

ハウるギターの音。舞台を塗りかえるように、yamaは激しく駆けだした音に乗せ、沸き立つ気持ちを胸に『ランニングアウト』を歌っていた。自分を否定しながら。でも、そんな自分へ愛おしさを覚えつつ、yamaは負け犬な自分が反逆の牙を剥き出し噛みつく姿を夢想しながら。18歳の頃の自分も思い返すように、高ぶる気持ちを胸に『ランニングアウト』を歌っていた。

yama、独自の世界観で心地良い歌声を響かせる!<JAPAN ONLINE FESTIVAL>yama (C)JAPAN ONLINE FESTIVAL 2021 Autumn  画像 6/7 yama、独自の世界観で心地良い歌声を響かせる!<JAPAN ONLINE FESTIVAL>yama (C)JAPAN ONLINE FESTIVAL 2021 Autumn  画像 7/7
透き通る、澄み渡る演奏に乗せ、床を見つめながら、yamaは『天色』を歌いだした。自分自身の心に問いかけるように、美しい透明感を持った歌声をyamaは響かせていた。言葉のひと言ひと言を確かめるように歌うその声に、不思議と心が癒されていた。夜が開けたばかりの薄い青空のような色を、心に感じていた。その歌に、心が救いを覚えていた。


最後に飛び出したのが『春を告げる』だ。小さな部屋の中、妄想の世界を旅しながらも、心にいろんな色を塗り重ねてきたyamaと、その姿を追いかけてきた僕らは、『春を告げる』を聞きながら、気持ちに花を咲かせていた。物語のクライマックスを少しだけ華やかに彩りながら、その物語を、また次の旅へと繋げるように、少し笑みを浮かべながらyamaと一緒に惑う夢を見ていた。


(文:長澤智典)

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