2021.12.06 公開
「みんなにエネルギーが届いてたらいいなと思います」「音楽が俺たちには絶対必要不可欠。みんなもそうであったら嬉しい。今度会ったら一緒にもっと熱いエネルギーで一緒にライブを作りましょう」と叫ぶ谷口鮪。
「残ったエネルギーを全部あなたに届けたいと思います」。最後にKANA-BOONは『まっさら』を届けてきた。力強く高らかに歌う谷口鮪の声に気持ちが熱く掻き立てられる。沸き立つ思いが楽曲とシンクロし、さらに気持ちを騒がせる。彼らの演奏も、まだまだ熱を上げ続けていた。どうしても双方向の熱を感じにくい環境へもどかしさを覚えながらも、今ある環境の中、少しでも繋がりあおうと彼らは高ぶる気持ちを吐き出すようにぶつけ、見ている人たちと心溶け合おうとしていた。いや、少しでも君と繋がりたくて歌い叫んでいた。
「生きてまた会いましょう。俺たちはずっとここにいるよ。ライブハウスで会おうぜ」と最後に語った谷口鮪の言葉、それを、次は目の前で受け止めようか。
(文:長澤智典)
3ページ(全3ページ中)