観客が一丸となってタオルやサイリウムを回したレゲエチューン「Bun!Bun!BuuuN!」からは後半戦へと突入。彪我作のラウドなミクスチャーロック「たけのこミサイル」では、リア充カップルに嫉妬のミサイルを発射。そして、観客のペンライトの色を紫に統一し、新曲で80’s歌謡のフレイバーを湛えたシティポップ「Iroto-Ridori」を初披露。これまでにないキラキラ感と色彩を湛えた歌声で新しい風を送ると、「あやまリズム」ではキャッチーなメロディにのせて<ごめーん>と声を重ね、激しくアコギをかき鳴らす雅功作の「でぃすとーしょん」では反抗期の苛立ちをギターと歌声に思い切りぶつけた。
さくらしめじ秋のツアー「さくらしめじの秋ツアー〜シイノトモシビ〜」の最終公演の様子 写真:鈴木友莉 画像 5/5
MCでは、彪我が2022年1月を持って閉館するSTUDIO COASTにステージに立てたことへの感謝を述べ、「今、最高にハッピーです。本当に幸せ者だなと感じています。僕にとってライブは、幸せを感じにきているのと同じな気がします」と語った。「風とあるがままに今を歩こう」で前を向いて進み続ける姿勢を力強い姿勢を示すと、「My Sunshine」のイントロで雅功が「みなさんにとっての光が僕たちであれるように、これからも歌い続けます。一緒に未来の光を灯していきましょう」と呼びかけ、フロアが眩い光と多幸感に包まれる中でエンディングを迎えた。
アンコールでは、昨年の自粛期間中にファンとともにリモートで作り上げた「会いに行こう」をセンターステージで歌唱。アンプやマイクを通さずに、生声の弾き語りで観客一人一人の顔を見ながら真っ直ぐに届け、「みちくさこうしんきょく」では心の中での<ラララ>の大合唱が巻き起こった。終演後には彪我が「改めて、STUDIO COASTでライブするという夢が叶ったんだなと実感した時間でした。もっともっと更なる夢を目指す僕たちについてきてくれますか!」と声を上げるとフロアは温かい拍手で包まれて大団円を迎えた。
なお、さくらしめじは年末恒例のライブ「きのこりあんの集い Vol.6」の開催が決定しており、2021年11月28日(日)21:00よりじめじめ倶楽部会員限定での先行受付もスタートした。
(文:永堀アツオ)