photographer:新澤和久、MASA
2007年デビューより10周年、1月より「BREAKERZ 10周年10番勝負-VS-」と名付けられて始まったこの2マン・ライブバトルもいよいよ第4戦目。
GRANRODEO、SKY-HI、シドと続いて今夜の相手はJ-ROCK界若手の雄、MY FIRST STORY。場所はZepp Nagoya。片やデビュー10周年のBREAKERZと片やデビュー5年目にして初の日本武道館ライブを成功させたばかりの勢い溢れるマイファス。今夜も熱い闘いが繰り広げられるのは間違いない。見逃せない一戦を追った。
10番勝負の会場として初の開催地となるZepp Nagoya。今夜もあっという間に会場はオーディエンスで埋め尽くされ、心もち今日は男子の比率も幾分高め。まずは赤コーナー、MY FIRST STORYの登場だ。
青いバックライトを浴びて登場した、Kid’z(Dr.)、Teru(Gu.)、Nob(Ba.)。定位置に付くや否やKid’zのドラムが咆哮をあげ、Nobの野太いベースがうなり、Teruが歪んだギターの音色をぶつける。その轟音フォーメーションの中へ勢いよく飛び出してきたヴォーカルHiro(Vo.)「一緒に遊ぼうぜ!名古屋」の第一声で始まった「ALONE」。
激しく叩きつけるサウンドとオーディエンスの“No More”の呼応で一気に会場が熱を帯びてくる。まさに彼らの存在証明を賭けた楽曲だ。続け様に「Smash Out!!」「Last Call」と昨年リリースの最新アルバム「ANTITHESE」からのナンバーを披露、いかにこのバンドの現在がハイテンションで充実した方向に向かっているかを窺わせる。
どれもスピード感溢れるラウドロックならではのサウンドだが、そこに緩急混ぜた演奏と歌心が交わったハイブリッドな感触があり、確かな演奏力が備わっているからこその音圧と迫力を響かせていた。特に、ヴォーカルHiroの圧倒的なハイトーンヴォイス、その聞き手に真っ直ぐ届く声の力は、まさに世界レベルのクオリティーだ。