2021.09.05 公開
オメでたい頭でなにより、バンド結成5周年ワンマンライブ開催

写真:ゆうと。  画像 1/8

写真:ゆうと。  画像 4/8

オメでたのライブで恒例となっている舞台転換中のラジオ番組風の音声『オメでたい頭でなにより 赤飯のオールナイト転換』が流れた後、いよいよ本編がスタート。5年前に新宿ReNYで行われた1stライブの模様や様々な曲のMVの断片によって構成されたOPムービーを経て、赤飯、ぽにきんぐだむ、324、mao、ミト充がステージに登場した。彼らが最初に届けてくれたのは「ふわっふー」。この意味に気づいた人は、かなりのオメでた通だろう。実は5年前の1stライブのオープニングもこの曲だったのだ。《ふわっふー》という赤飯の歌声に合わせて一斉にジャンプするオメっ子たちのエネルギーが、早くもものすごい。客席で声を出すことができない状況ではあるが、人々が飛び跳ねる風景はやはり楽しい。生で音を噛み締められるライブには格別な喜びがあるのだと改めて実感させられた。

真っ赤な炎が燃え上がるかのような爆音を轟かせた「日出ズル場所」。「何気にコースト、初ワンマンですか? そして5周年でございます! 5周年ワンマン、獲ったどー!」という赤飯の言葉と共にすさまじいクライマックスへと雪崩れ込んだメジャーデビュー曲「鯛獲る」も届けられて、会場内は清々しいムードで満たされていた。そして、VIPルームにいる豪華ゲストが紹介された最初のMCタイム。「あれはあの大国の歴代の大統領ではないか! その隣には某大物3人組アーティストもいる!」と、VIP(の姿を模したパネル)をみんなで大歓迎するシュールなひと時を経て、演奏は再開された。STUDIO COASTの名物である巨大ミラーボールが光の粒子をキラキラと放ち、会場に集まった人々を祝福していた「VIVAハピバ」。軽快な手拍子を巻き起こした「ピーマン」。陽気なサウンドがオメっ子たちを包み込んでいく様が、とても心地よかった。

オメでたい頭でなにより、バンド結成5周年ワンマンライブ開催写真:ゆうと。  画像 5/8

ローラースケートの練習に打ち込んだ汗と涙の日々をメンバーたちのインタビューと共に紹介するドキュメンタリー映像『オメでたい陸』がスクリーンで流れた後にステージに現れたメンバーたち。スタートしたのは、言うまでもなく「推しどこメモリアル」。ローラースケートを使った5人のパフォーマンス、各々の歌の味わい深いソロパートが、往年のアイドルソングへのオマージュとなっていた。そして、メンバー5人がヲタ芸的なダンスを踊る「推しごとメモリアル」も披露されたのだが、特殊ソングがさらに続いてびっくり! 「俺たちがこの5年間の活動を通して、今日、この5周年を迎えるために作ったと言っても過言ではない!」という赤飯の叫びと共に、つボイノリオの名曲のカバー「金太の大冒険」がスタートすると、ゆっくりと下降してきた2つのミラーボール。黄金色の球体に挟まれながら時には朗々と、時には激しく歌い上げた赤飯は、紳士的でクレイジーなエンタテイナーぶりを発揮していた。

写真:ゆうと。  画像 6/8

「5年間、好き放題やらせてもらってます。この状況になってから我々ができること、やらなきゃいけないことをたくさん考えて、やっぱり我々はくだらないことで笑ってもらう時間を作るのが“できること”だし、“やるべきこと”だと思いました。「金太の大冒険」をカバーしたのも、そういう理由があったからです。ただふざけてるわけじゃないです。俺たちはただ笑われてるだけじゃない。この2年間でいろんなものが変わりました。けど、俺たちとここにいるみんな、変わってないものが絶対に1つだけある。それが“NO MUSIC NO LIFE”」――ぽにきんぐだむの言葉を添えて披露された新曲「NO MUSIC NO LIFE」は、コロナ禍の中で抱いた想いを生々しく浮き彫りにしていた。続いて、赤飯バンド時代の曲にオメでた版のアレンジを施した「あれこれそれどれ」も届けられて、オメっ子たちの手拍子は激しさを増すばかりであった。

2ページ(全3ページ中)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします

関連記事