「コロナ禍、 過酷に変化する環境の中で、 許される条件を最大限活用し、 制限を逆手に取って、 会場全体で一つの作品を作り上げることを目指した舞台です。 いつも通りとは言えないかもしれないけれど、 ゴスペラーズが一番大事にしている『あなたの街に歌いに行きたい』という想いをもう一度言葉にした、 本当に大事なツアーです」(北山陽一)
今年でメジャーデビュー27年を迎える5人組ボーカルグループ、 ゴスペラーズによる全国ツアー『ゴスペラーズ坂ツアー2021 “アカペラ” #あなたの街にハーモニーを』の模様がWOWOWにて放送されることが決定した。 収録されたのは6月4日、 日本⻘年館ホールにて開催された東京公演4日目。 全編アカペラで構成されたアルバムとしては、 前作『アカペラ』からおよそ18年ぶりとなる『アカペラ2』をリリースした彼らが、 それを携え9都市23公演を巡るツアーの終盤に行われたものである。
この日ライブは、 最新アルバム『アカペラ2』の冒頭を飾る「INFINITY」からスタート。 全く個性の違う5人の歌声が、 時にぶつかり、 時に混じり合いながら豊かなハーモニーを作り出していくさまは圧巻だった。 続いて披露された「風が聴こえる」は、 ゴスペラーズ初の試みとなるアカペラ楽曲の一般公募によって出会った楽曲。 MCでは、 「一体どのくらい応募があるのか不安だったけど、 蓋を開けたら700曲以上も集まった」と、 その反響の大きさを酒井雄二が嬉しそうに語っていた。 さらに「マジックナンバー」では、 多種多様な「声」を合わせるゴスペルの楽しさや醍醐味を歌詞に乗せて高らかに歌い上げ、 美しいバラード「インターバル」では、 メンバーそれぞれの魅力を他のメンバーがリレー方式で、 愛情たっぷりに紹介し合ってみせた。
