2021.08.08 公開
Dragon Ash主宰の対バンツアー開催!ストレイテナーを迎えた東京公演で観客に感謝

Photo by TAKAHIRO TAKINAMI  画像 1/5

バンドにDJがいる「ロック×ヒップホップ」なオルタナティブなスタイルが、まだ日本では当たり前ではなかった頃。時代の寵児として注目を集める中で主宰した『TMC』という異種格闘技のようなイベントでは、メジャーデビュー前のリップスライムや、スケボーキングら、ハイブリッドな才能といち早く競演。仲間と共に、古びた概念やジャンルの壁を次々とぶち壊してきた。その道のりは決して平坦ではなかったが、彼らはその生き様を通して、音楽が自由な表現であることを体現してきた。

マスクの着用、歓声もシンガロングも自席からの移動も禁止。ライブハウスでは今もストイックな状態を強いられる状況が続いている。けれど、ステージから溢れ出す音を全身で楽しむのは自由だ。

「コロナになってから見たライブでいちばんカッコよかったのが渋公のストレイテナーだったので、今回のツアーの東京公演に出てもらうことになりました」

ジョークを交えながら、Kjがテナーへの敬意を語る。そして、新曲「エンデヴァー」を披露した後、観客に向かってKjが言う。

Dragon Ash主宰の対バンツアー開催!ストレイテナーを迎えた東京公演で観客に感謝Photo by TAKAHIRO TAKINAMI  画像 5/5

「たくさんの医療従事者の中には、Dragon Ashのライブが大好きで、毎回クラウドサーフしてる人もいると思う。そういう人たちを置き去りにして、俺たちだけ楽しい思いしてるのは本当に申し訳ないと思ってる。でもロックバンドがまったくライブが出来ないよりは、こんな窮屈な状態でもライブが出来る方が、間違いなくいいと俺は思う。」

盛り上がり必須のライブアンセム「百合の咲く場所で」では、コール&レスポンスもクラウドサーフも禁じられたオーディエンスの葛藤に応えるように、熱量の高い演奏を響かせる中、優しい笑顔を浮かべて歌うKjが、つぶやくように問いかける。

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