2017.02.28 公開


25日、東京マラソン2017前日祭が有明の野外ステージで開催され、森友嵐士がスペシャルライブを行った。

森友は90年代ロックバンド・T-BOLANで1700万枚のセールスを記録したが、突然、心因性発声障害にかかり声が出ない状態に。

それから幾多の困難を乗り越えて約15年間かけて奇跡の復活を遂げた。

森友が長年歌えなかった時期を乗り越えられたことと、ランナーが東京マラソンという、まるで人生を感じさせるフルマラソンの中で、それぞれに乗り越える思いが重なる部分があるとのことからの始まりだったという。

そんな森友に東京マラソン財団からオファーがあり、ランナーのための応援ソング『駆け抜ける愛の歌〜はじまりのday by day〜』の制作を引き受けることとなった。

【ライブレポート】森友嵐士が圧巻のライブパフォーマンスで 東京マラソン前日祭を盛り上げる!「ゴールは次への新しいスタート。そこには新しい自分と出会いがある」  画像 2/8

15時50分ごろ最後のプログラムとして森友が登場!

「今日はなんだかずっとこの会場、ステージにいるような気持ちだよ。オープニングとリハと昨日からずっといるからね(笑)



(森友の前に歌唱した角田信明に対して)角田さん歌上手いね。ずっと遠くまで響いて聴こえてたよ。」とコメントし、まずは茶目っ気たっぷりに盛り上げる。

今回のテーマソングを作るきっかけに対して
「最初は東京マラソン財団からオファーをいただきました。
ランナーのチカラになるような、背中を押すような曲を作ってもらえないかと。
フルマラソンを走ったことのない自分にランナーの方々に響く歌が描けるのか、先ずはそんな気持ちでした。

財団の方々に、お願いを申しでました。
ランナーの皆さんの声を聞かせてほしいと。

ランナーの方々に忘れられないシーンや、言葉、感動した瞬間などのメッセージをつのりました。
すると、応募が殺到してまずはそのことに感動しました。

ゴールを超えた先に新しい自分に出会えるかもしれない。みなさんのメッセージにはそれぞれのゴールや喜びうにあふれていました。

それと同時に東京マラソンを走ってる人が知ってる感動を俺は知らないんだなと気付きました。
初めて、このマラソンというものに興味を持ってしまった瞬間でした。」と熱い気持ちで振り返る。

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さらに自身の人生と照らし合わせ、
「最初に(声が出ない病気が治るのに)14年かかると決まっていたなら、挑戦することさえ自信を持てなかったかもしれないけれど、あの頃はただただ、1日1日を必死に挑戦しつづけていただけ。だからあっという間の14年間でした。

明日、何かヒントが、成果があるかもしれないから、そんな1日1日のくりかえしでした。
確か10年くらいたった頃だったかな。

一つのことに気がついたんです。例えばゴールまで100あるとして、70まで行けたとしたならば、
あの頃の自分はいつも、足りない30を責めてばかりいた。70進んだ自分を褒めてやることもせず。
過去の自分にいつも負けてる気がしていて、どうしても後ろ向きな感覚ばかりに支配されていた。

ある時、今の自分を0にしようと思ったんです。過去の自分と比較することなく、ここからの自分だけを見てやろうと。

大きな変化でした。
なぜって、進むことしかないですから。

いろんな人の人生や考え方に触れてみるのも大事だし、マラソン選手が100人いれば100通りのゴールがあるし、
それも人生です。」と自ら困難を乗り換えるきっかけとなった出来事を赤裸々に語る。

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一曲目に「大人のロックをお届けします」と
森友のきっかけで、バイオリンとピアノに合わせて森友はハーモニカを吹きながら、
『あこがれていた大人になりたくて』が披露された。

過去の名曲がストリングスの重厚なアレンジで力強いボーカルで感情あらわに歌いあげ再現されると大歓声が起こる。

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続いて綺麗なピアノのイントロからバラード曲『マリア』が続くと、深みのあるボーカルで当時のラブソングを圧倒的な表現力で再現。

「マラソン走ったことないですけど野外てなかなかないね。
沖縄のビーチで今年はライブやりましたが。身体あったまるやつ一曲!」と手拍子を誘いながら、

アバンギャルドなアッパーチューン『真夜中の太陽』が勢いよく披露された。

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大人の魅力たっぷりのパフォーマンスでオーディエンスの心を掴むと、「縦の糸と横の糸が織りなす愛の歌をお送りします」と伝えて、中島みゆきの名曲『糸』のカバーがしっとりと披露される。

「縦の糸はあなた 横の糸は私」という印象的なフレーズが耳に残りオーディエンスは聴き入る。
そのまま、T-BOLANの代名詞とも言える楽曲『離したくはない』が披露される。

これまでのいろんな思いを噛み締めながら真剣に歌い上げる森友。
ピアノとストリングスの壮大なアレンジに合わせて、一言一言の歌詞のフレーズを丁寧に吐き出していく。

続いて、「とても大切にしている言葉があります。
"No Rain No Rainbow" 雨のないところに虹は咲かない。
いろんなハードルや壁がそれぞれあり、その向こうには今日の青空みたいな虹があると思う。」と解説があり、
2013年に天台宗に絡んで制作した『雨上がりに咲く虹のように』が始まる。

まさに14年間声が出なかったいう困難を乗り換えてきた森友の思いが
たっぷり詰まったメッセージソングであった。

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最後に角田信明ほかステージに出演者も勢揃いし、手拍子に合わせながらランナー応援ソング『駆け抜ける愛の歌〜はじまりのday by day〜』が披露された。

森友嵐士は最後までパワフルな歌声で盛り上げ、そのまま拍手喝采の中、前日祭はフィナーレを迎えた。

森友嵐士は全7曲、約1時間にわたるステージを行い、圧巻のボーカルパフォーマンスでオーディエンスを魅了した。

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26日、いよいよ東京マラソン本番を迎えたが、今年もまた新たなランナーの物語が生まれたに違いない。

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