2021.06.26 公開
坂本真綾、25周年記念ライブ「約束はいらない」がいよいよWOWOWで6/27(日)放送・配信!

坂本真綾(※提供写真)  画像 1/5

2度目のMCで、 「この1年、 ずっと頑張ってきた、 我慢してきた日々。 誰に遠慮することなく、 心置きなく楽しんで」と来場したファンをねぎらう坂本。

25周年で思い浮かんだことを曲にしたという『いつか旅に出る日』で、 中盤はスタートした。 坂本真綾が旅した世界各地の色鮮やかな映像とともに、 “望めばどこへでもいける、 何にでもなれるんだ”と、 エールを贈る清らかな歌声に心が凪いでいくよう。 『独白』は、 ピアノを従えてシアトリカルに歌いかけたかと思えば、 ヘヴィなロックへと移行するサウンドやファイヤーボールが飛び出すドラマチックな展開に合わせてパワフルな歌唱へと昇華した。

『gravity』では、 青白いライトが射すバブルの籠の中で歌っているかのような演出。 アシンメトリーのパンツスタイルへ衣装チェンジした坂本は、 あたかも歌う人魚のように見えてくるのだからライブとは不思議なものだ。

ライブ演出について、 「ど派手な仕掛けを考えました。 そういう視覚的なサプライズが加わることで、 いつも聴いている曲も新鮮に届けばいいなと」。 ライブを楽しんでほしいという思いから生まれた数々の演出も、 ぜひチェックしたいところだ。

坂本真綾、25周年記念ライブ「約束はいらない」がいよいよWOWOWで6/27(日)放送・配信!坂本真綾(※提供写真)  画像 3/5

本公演のセットリストについて、 坂本自身はこうコメントを寄せてくれた。 「25周年の節目に歌いたい曲ばかりなので、 絞り込むのは難しかった。 だからメドレーという形で代表曲をたたみかけるように聴いてもらうパートを作りました。 また、 このような時期にこそ聴いて欲しい曲、 受け取ってほしいメッセージもあったので、 歌詞の内容で選んだ曲もたくさんあります」。

さらにMCで語ったように、 近年の坂本真綾のライブにおいてメドレーはファン待望のセクションとなっている。 25周年メドレーもかなり悩みながら選曲したという。 たとえば、 2018年のヒット曲『逆光』から1998年の『奇跡の海』への繋がりは、 20年を一気に飛び越えるため、 彼女のキャリアを体感できるだろう。 「もしもまだこの声が誰かに届いてるなら その人に誓いたい 僕は愛を忘れないと」と歌いかけた『光あれ』は、 彼女からのありったけの想いを乗せているに違いない。


メドレーではポップな曲から重厚な楽曲、 異国情緒漂うナンバーまで、 次々に色とりどりの楽曲がバトンを繋いでいく。 それら個性豊かな楽曲を、 ときに柔らかく、 ときに力強く、 そして高らかに歌い上げる表現力の確かさにあらためて驚かされた。 しかしながら、 「実は昨年末からライブの直前までずっと喉の調子が悪く、 本番までに整えることができるかすごく不安でした」と述懐。 もしこの告白が無ければ、 おそらく誰も気づかなかっただろう。 それほどまでにすばらしい歌唱だったが、 当人は人知れずプレッシャーと闘っていたのかと思うと、 このライブがさらに愛おしいものに見えてくる。

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