3曲目は3月10日にリリースされたばかりの新曲『アオ』。静かなピアノの音から始まるイントロ。そこに続くTAKUMAのギターに観客の手拍子が重なり、10-FEETらしさ全開のリズムが融合する。ちょっとこもったギターリフから始まったのが『その向こうへ』。この現実の向こうへ。声を出せない会場中の人々の気持ちが込められているかのような曲に会場のテンションが一気に高まる。
10-FEET<JAPAN JAM 2021>(※提供写真) 画像 5/7
曲の間もステージの音は止まない。TAKUMAがギターをつま弾き、KOUICHI(Dr./Cho.)がシンバルを軽くなでる。『蜃気楼』では「おまえらにやっと会えたから」と噛みしめるように歌い、そのフレーズにはにかむTAKUMA。続くMCでは「みんな頑張ったね。頑張ってるよね。会えてよかったよね」と言ったかと思うと「ライブできるの、今日が最後やと思ってやろう。せっかくなんで意地でも楽しんで帰らな!」と会場に気合を込める。続く『シエラのように』では、このシチュエーションに重なるかのような歌詞に今の時勢への思いが重なった人も多いことだろう。
「今日で解散や!くらいの勢いでやるよ!あと2曲ー!」。ここでTAKUMAはステージ手前のスタッフからカメラを受け取り、会場の観客を撮影。続いてメンバー3人で自撮りをしたりと、おどけつつもステージはクライマックスへ。『ヒトリセカイ』、そして『goes on』と、終わってしまうのが切なくなるような2曲で、彼らのステージは締めくくられた。
JAPAN JAM 2021
5月3日 SKY STAGE / 10-FEET セットリスト
M01:RIVER
M02:VIBES BY VIBES
M03:アオ
M04:その向こうへ
M05:蜃気楼
M06:シエラのように
M07:ヒトリセカイ
M08:goes on
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