サンボマスター<JAPAN JAM 2021>(※提供写真) 画像 3/5
続いては大人気曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」。サビではオーディエンスが、ソーシャル・ディスタンスを守りながらジャンプして応えた。山口は「心の中で叫ぶんだー!心の中でロックンロールをやるんだ」と声を出せない状況のオーディエンスの心の中に向かって訴えかける。
「孤独とランデブー」の間奏でフリースタイルラップを見せた山口。ラップの締めくくりに「1つだけ言わせてくれ、愛してる」と恥ずかしげもなく言えてしまうところが、彼が老若男女問わず愛される所以だろう。爽快感と疾走感をあわせ持った楽曲「輝きだして走ってく」では、場内のボルテージをさらに上昇させた。
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さらに「コロナ収まるまで勝手に死んでんじゃねーぞー!」、「ルールを守ってミラクル起こせる人ー!」、「コロナ禍でもロックンロールはできるんです!そうですあの曲です。お待たせいたしました」と吠えた山口は、荒々しくギターをかき鳴らし、ライブでの定番曲「できっこないを やらなくちゃ」を披露した。しきりに「ありがとう。みんな」、「準備はいいか」などと山口から放たれるMCは、オーディエンスの心に響いて共鳴していただろう。
最後に披露されたのは、このコロナ禍の中でリリースされた配信シングル「花束」。街を行き交う人々に「今、花束をあげたい人は誰ですか?」と問いかけ、実際にその人に花束を渡しに行くという企画が反響を呼んだ楽曲だ。山口は「おめーらが花束だって言ってんだよ」、「ライブ業界が、医療従事者のみなさんが、ここにいるみなさんが、あなたが花束」、「あなたがたに花束を渡したいんです」と、人としての存在意義を肯定してくれるような情愛に満ちたメッセージを投げかけた。最後に「一緒にロックンロールをやってくれてありがとう」と言った山口の言葉の通り、オーディエンスはそれぞれ心の中で歌い、叫び、踊りながら、一緒になってロックンロールを作り上げていただろう。
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