2021年5月2日(日)から4日間、千葉市蘇我スポーツ公園にて「JAPAN JAM 2021」が開催されている。初夏の陽気の下で行われる都市型野外フェスの1日目、SUNSET STAGEにシンガー・ソングライターのJQ (Vo) がトータルプロデュースするバンド・Nulbarichが登場した。
【写真】JQ (Vo) がトータルプロデュースするバンド・Nulbarich(5枚)
JQはマイクを手にMCをしながらステージに登場。「どーもNulbarichです。よろしくお願いします。色々あったと思うんですけど、開催まで漕ぎ着けてくれたJAPAN JAMの皆さんありがとうございます。健全に楽しんでいきましょう」と柔らかな口調でオーディエンスに話しかけた。
1曲目「Super Sonic」の軽快なギターのカッティングからライブをスタート。4つ打ちのファンキーなグルーヴに乗っかって、ソーシャル・ディスタンスが取られたフロントエリアながら、観客は思い思いに体を揺らす。JQを真ん中に、ギター2人、ベース、キーボード、ドラム、という6人布陣で高い演奏力を見せるステージを前に、コロナ禍の影響で久しぶりとなったフェスを心待ちにしていたオーディエンスの表情は、期待に満ちあふれている。
Nulbarich<JAPAN JAM 2021>(※提供写真) 画像 2/5
Nulbarich<JAPAN JAM 2021>(※提供写真) 画像 3/5
続いて、バスドラムのリズムに合わせてオーディエンスからクラップが巻き起こると2曲目「It's Who We Are」へ。JQは「調子どうよー」と呼びかけながら、ハンドマイクでステージ上を縦横無尽に動き回った。
JQは「ごきげんよう。苦しかったね2020年」、「僕たちの場所は僕たちで守っていきましょう!」「3秒に1回アルコール消毒しましょう」とオーディエンスへメッセージを送る。
3曲目はしっとりとしたジャジーな楽曲「CHAIN」。リラックスしたムードでゆったりとオーディエンスを踊らせた。
JQが「何日か忘れちゃったんですけど、アルバム出ました!アルバムの中から飛びっきりの1曲を初披露」と言うと、4月21日にリリースされたばかりのニューアルバム『NEW GRAVITY』に収録された楽曲「Break Free」へ。同アルバムは、コロナ禍を始めとした様々な変化の中においてこれまでの当たり前が当たり前じゃなくなり、まるで“新しい重力に支配された世界”のようにニュールール・ニュースタンダードが生まれ、変化せざるを得ない環境になった現代=自分達の置かれた“NEW GRAVITY”の環境に真摯に向き合い制作した作品。「知らない曲やられて困ると思うけど、イチオシなんで」とJQはフランクに語るが、その熱い気持ちはオーディエンスに伝わっているだろう。