4月7日、大原櫻子の全国ツアー「大原櫻子 CONCERT TOUR 2021 “Which?“」が神奈川・横須賀芸術劇場 大ホールからスタートした。今回のツアーは2020年2月にリリースしたアルバム『Passion』の楽曲をメインにした「P version」と今年3月にリリースした最新アルバム『l(エル)』をモチーフにした「L version」のダブルコンセプトツアー。それぞれセットリストとステージ演出などを変えて、 ひとつの会場でふたつの異なる内容のツアーを並行して行うという大原にとっても初の試みとなっている。 本公演は音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインを遵守して開催された。
【写真】1年9ヶ月ぶり全国ツアーをスタートした大原櫻子(3枚)
初日、 16時45分開演の1公演目は「L version」。 “BOAT RACE 2021”のTVCMイメージソングの「STARTLINE」をはじめ、 緑黄色社会の長屋晴子が書き下ろした「透ケルトン」、 一青窈が作詞を手がけた「#やっぱもっと」などを収録した最新アルバム『l(エル)』。 コロナ禍の中、価値観や生活が大きく変化したことで、“life”“live”“love”について考え、生まれた作品となった。この公演の衣装は、アルバム『l』のコンセプトカラーである紫を取り入れたものになっている。
最初のMCで「こういうご時世の中、足を運んでいただきまして本当にありがとうございます! 私も緊張しています。ライブ自体は1年3ヶ月ぶりぐらいですけど、バンドメンバーとのライブは猛烈に久々なので、何年も歌ってる曲の冒頭の歌詞を忘れてしまうぐらいに(笑)」と、久しぶりのツアーに対して嬉しさと緊張のどちらも感じていると話した。ファンも声を出すことができないので、ペンライトや手拍子でライブを盛り上げていく。
ギターを弾きながら歌ったり、 ダンサーとの息の合ったパフォーマンスで魅せたり、 公演時間の短縮などの制約がある中で、 最高のパフォーマンスでファンを楽しませた。
「皆さんの拍手の大きさに驚きました。 こういうご時世になる前よりも、皆さんの気持ちというか、エンターテインメントに対する想いが強まっているような気がします。いろんなものが失われ、無くしたものも多いですけど生まれたものもあるなって。それが、今日のお客さんの拍手とか、皆さんと私の間にある“愛情”を確認する時間とか、そういうものなのかなって感じています」と最後には緊張も解けて笑顔で感謝の気持ちを伝えた。
20時開演の2公演目は「P version」。初主演ドラマ「びしょ濡れ探偵 水野羽衣」の主題歌「I am I」をはじめ、たくさんのチャレンジが詰まった“イメージを変えた”作品でもあるアルバム『Passion』。この公演では、“情熱”の赤を取り入れた衣装で登場した。
