Leo(※提供写真) 画像 3/4
この日の主役はLeo。出演メンバー全員が学生に扮してストーリー仕立てに展開されていく。それはまるでハイスクールミュージカルを観ているかのようだった。衣装は学生服、なのに振り付けはaRBらしさを存分に味わえる最高のクオリティ。このギャップがたまらなく、観る者を魅了する。そしてLeoの表情一つひとつが感情の機微を見事に表しているようで、物語の世界観にぐっと引き込む。もちろんダンススキルは言うまでもなく、要所要所で「さすが!」と唸らされる場面が。またショー中盤で女性ダンサーたちが黒髪ウィッグとメガネを脱ぎ捨て、長かったスカート丈も短く変化した様子にも個人的には注目した。
パフォーマンスが終わると、ディレクターのRIEHATAが作品に込めた思いを語った。
「コンセプトはザ・学生の青春。今日の主役のLeoは現役の大学生で、彼がダンスをやりながら高校受験や大学受験をしてきたのをずっと見守ってきた。途中でダンスを辞めたりというブランクもあったが、メンバーの励ましなどもあってダンスに戻ったり勉強に集中したりしながら、その中でもちろん恋愛もしてきた。そういうかけがえのない全ての時間を両立しようと一生懸命葛藤していた学生時代のLeoの姿を作品にできたらと思った。そしてやるからにはちゃんと意味のある、メッセージのあるものを作らないと、と考え、今作では脚本も歌詞も書いた。きっとダンスを犠牲にしながらバイトをしたり頑張っている学生ってたくさんいると思うけれど、何を選んでも自分が頑張れば輝くことに繋がるということを、今日Leoくんが証明してくれたと思う」。
そう話すRIEHATAの言葉に目頭を熱くするLeoの姿があった。
そしていよいよ審査員投票の時。ジャッジポイントは合計60ポイントと辛口な結果に。
ジャッジの坂見氏は「毎回のショーでコレオとクリエイションに優れていて、一般のお客さんに向けて一番楽しませるテクニックがあるのがこのチーム。もともと彼らが持っているSWAGのかっこよさと、一般受けするショー構成とのバランスが整った時に、もっとパーフェクトになるのだろうと思う」とコメント。
この時点での結果は8位。しかしそこからオーディエンスポイント20ポイントが加算され合計80ポイントを獲得し、第5位につける結果となった。またトータルの勝ち点では得失点差で上回っており、現時点でも総合1位の座を守り抜いた。
第2戦、3戦と立て続けに優勝を飾ってきたaRBだったが、ずっと独走状態が続くとは限らない。これがリアルであり、D.LEAGUEのおもしろさなのかもしれないが。