Q.2月には32歳のお誕生日を迎えられます。30代を歩み始めた中で、アーティストとして芽生えた新たな意識、目標などがあればお聞かせください。
新たに、というのは無いですね。僕の目標は常に、「もっと多くの人に聴いてもらう」「もっともっと長く語り継がれる曲をつくる」ということだけなので。もちろん、自分のやりたいこと、自分の表現をした上で、ということですけどね。どんなに「いい作品ができた!」と自分が思っても、結局聴かれずに誰も知らないんだったら何の意味も無いですから。
Q.清水さんは作品ごとに音楽的な実験をしてこられた印象がありますが、最新作の初ミニアルバム『period』で模索の期間に一旦“終止符”を打たれました。今興味があること、今後取り入れたいジャンルなど、意識が向いている先を教えていただけますか?
ここ5、6年というのは、“自分という素材”をこねくり回したくなっていた時間だったんですね。例えるなら、刺身のままで美味しいのに、「炒めて〇〇ソースで味付けてみました」とか「揚げちゃいました」とか(笑)。そういういろんなことをやってきて、ファンもそうだし世間的にも「いや、そのままで別に美味しいんだけど?まぁ、これも美味しいけどね…」という感じが強かったと思うんです。僕はそれが楽しかったし、それをやってみたかったからやったんですけども。でもここで1回“素材自体”にもっと向き合って、「一番美味しいのは何なのか?」に向き合ってみたいですね。まぁ、素材が一番美味しいのは自分でも分かっているんですよね。でもそれに飽きているから、いろんなことをやってみたり、自分が好きな食べ物っぽくしてみたり、というのをずっとやってきたんですけど。素材の部分をもうちょっと強く出していきたいな、という気持ちは今あります。
Q.2020年11月14日(※未配信・初放送となる2日目公演)の模様が1月17日にWOWOWライブにてオンエアされます。改めて、番組の見どころをお聞かせください。
“全部入り”感はありますよね。歌って踊る感じもあれば、ピアノ弾き語りもあり、SNSでファンと普段遊んでいる中でできた曲もありますし。これを観れば「清水翔太がどういう人で、実際どういう音楽性なのか?」というのも見えやすいライブになっているかな?と思いますね。基本的には全部楽しめる内容なので。