さらに手足の長さを活かして、ダイナミックに踊るのは楓だ。石井&山口との3人でのダンスも、これからは見られないと思うと、目に焼き付けておきたい風景だった。そして、歌うように踊る坂東のダンス、そしてリーダーの貫禄を感じさせる佐藤のステージングは圧巻。実力も、勢いも、まさに集大成といったステージに、これがラストだなんてやっぱり信じたくない。
「3人でステージに立つのは今日で最後ですが、私たちの世界観を最後まで楽しんで」と、中盤は須田×武部×YURINOによるスダンナユズユリーのコーナーへ。3人らしいカラフルな衣裳で「こんにちWhat's Up!」を熱唱。オンラインライブならではの映像演出で、ステージがステッカーだらけのストリートなムードになるのも楽しい。
この日発売され、「私たちらしい最後のアルバムになった」というスダンナユズユリーのコンプリートアルバム。そこに収録されている新曲「THANK YOU」も、最初で最後のライブパフォーマンスとなった。彼女たちの率直な想いを綴ったという歌詞には〈強くならなきゃ〉〈また会えるから〉というフレーズも。歌いながら、思わず涙が溢れてハグをする3人。大好きだから、楽しかったから、一緒に活動した時間を糧にできる。この決断が最善だったと思えるように、力強く歩んでいこうと互いに勇気づけるような一幕だった。
続いて、7人でのパフォーマンスはラストとなるHappinessのステージへ。2016年のツアーロゴ『GIRLZ N' EFFECT』のネオンが輝くと「Holiday」「Show Me Your Heart」「Love Wonderland」と、“これぞHappiness”と言いたくなる、クールで洗練されたパフォーマンスを次々に披露していく。
「Happinessとしてたくさんの夢を叶えられましたし、大好きなメンバーとも出会えました」(YURINO)、「Happinessがいなかったら、LDHを知ることもなかったと思うし、アーティストになりたいっていう夢を見つけることもできなかったくらい大切なグループ」(須田)と、いかに彼女たちにとってHappinessが特別な存在だったかを2人が語る。
川本璃も伝う涙を拭いながら「2人がそれぞれの夢に向かっていくと共に、新生Happinessとして描いている夢をたくさん叶えていけるように頑張りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」と寂しさを堪えながらも、明るい未来を信じる心強い言葉をファンに投げかけた。そして、くっついたり、ほほえみ合ったりと、Happinessの仲の良さがあってこそのパフォーマンスで「Ordinary Girls」「Sexy Young Beautiful」を歌いきった。