「Front Burner」からは、曲によりニューカマーのPSYCHIC FEVERも参戦。計15人で厚みのあるダンスパフォーマンスを見せていく。グループ史上最速のダンスを披露する「44RAIDERS」に続き、暗視カメラが7人のパフォーマンスをミステリアスに捉えた7曲目「Most Wanted」は、まさにオンラインライブならではといえる演出で興味深かった。
そしてこの日のコメント欄をひときわザワつかせたのは、海沼流星、奥田、松井利樹のラッパーチームが披露した「HIGHWAY」(2021年2月3日リリース予定のシングル『Animal』収録)からのブロックだ。同曲では英語や日本語はもちろん、松井が中国語、ブラジルにルーツを持つ海沼がポルトガル語混じりのクールなラップで魅了。さらに松井が、本来はボーカルチーム(日髙竜太、加納嘉将、深堀、砂田)だけで披露する「Strangers」の導入部分をピアノ&ラップで弾き語りするというパフォーマンスでファンを驚かせた。彼らのレパートリーの中でもひときわシックなイメージの同曲では、リリース当初よりぐっとセクシーさを増した4人の歌声に圧倒される。冒頭部分で日髙&加納の“年長組”コンビが、日髙のピアノをバックに絶妙なハーモニーを響かせた「Crazy for your love」なども、クリスマスらしいムードのある選曲だったように思う。
武者修行時代からのレパートリーである「NU WORLD」は、この日のために用意されたアコースティックアレンジで披露。この曲では全員が座って“踊らない”パフォーマンスに挑戦していたが、フェイクやファルセットを含めかなり聴き応えがあり、全員がマイクを持つ彼らならではの強みが感じられた場面だった。
BALLISTIK BOYZ(※提供写真) 画像 4/6
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お楽しみは、まだまだこれから。続いて海沼が「今日のために曲作ってきました!」と、PSYCHIC FEVERを従えてラップ&華やかなダンスパフォーマンスを展開していく。今年のステイホーム期間中にはそれぞれ楽器などに熱中していたそうだが、各自がソロで、あるいはグループ内ユニットとして個性豊かなパフォーマンスを成立させられるまでに成長していたことに正直、驚かされた。