日本各地のみならず海外からはるばる訪れたという人、女の子のたくさんのオーディエンスとの交流を楽しんだ後は、「今回のツアーではソロとしては初めてダンスをしていて、みんなにも踊ってもらっているので」と自らダンスレクチャーして、ディスコファンクな「BIN-WAN SPY」へ。キュートな振付、オトナっぽい歌い方と、また違う彼女の表情にもドキっとさせられる。
自ら作詞、“わたしは晴れオンナ”と自信を重ねる「SUNNY GIRL」では、各メンバーのところにある鈴やパフパフらっぱを曲に合わせて楽しげに鳴らしたり。ちなみに、男の子と女の子の初々しい恋を描いているようにも解釈できる「SUNNY GIRL」、実は彼女の自転車に対する愛の歌なのだとか。そんな飯田里穂ならではの視点、切り口も面白いなぁと、つくづく実感。
“近づきそうで近づけない”もどかしさ、葛藤を歌に託した「BLUE DROPLET」、柔らかな歌声に癒される「パスポート」では、“しっとりっぴー”を堪能。「歌が好き」「歌を伝えたい」という彼女の真っ直ぐな想いは、聴き手を惹きつけて止まない。「みなさんのお声がある限り“しっとりっぴー”もお見せしていきたい」と控えめな彼女だが、ぜひ続けてもらうしかない。
「Stargazer」を起爆剤に再び熱を高めた終盤。「シリウス」では、スティックを手にパッドを叩いて、“神ってる”“秋葉原”と、流行語大賞に輝いたワードやこの日にぴったりなフレーズを録音済みの自分の声で響かせたり。ピンクのペンライトが華を添えた「片想い接近」では、“ヤダヤダヤダ”というフレーズでキュンキュンさせたり。楽しいが加速していく。
MCでも“神ってる”“秋葉原”の音声で奔放に遊びながら、「飯田医院長としては、りっぴー中毒者の症状を中和させるか、もしくは増し増しにしちゃう新薬を開発中なんだけど……みんな、やっぱり治りそうにないよね!?(笑)。ソロとして活動している中で不安になる瞬間もあるけど、こうしてステージに立つと、自信を持つことができます。本当に、今日は楽しい時間を過ごさせてくれてありがとうございました。これからもみんながハッピーホリックでいられるように、最後は一緒に歌ってください」という言葉が導いたのは、「Good luck for you&me」。
フロアでグリーンのペンライトが揺れる中、一言一言に想いを込めて、高音もキレイに、ていねいに歌う飯田。シンガロングするオーディエンス。幸せが、満ち満ちていた。