PHOTO BY 齋藤明
11月26日、東京・六本木 EX THEATER ROPPONGIにて、筋肉少女帯の『再結成10周年パーフェクトベストTOUR』が最終夜を迎えた。10月27日に東京・渋谷WWW Xから始まったアニヴァーサリー・ツアーも、いよいよクライマックスへ。再結成10周年という、かけがえのない節目を祝福する観客が見つめるなか、彼らのド派手な魅力が弾ける一夜となった。
午後6時を少し回った頃、場内が暗転。華やかなSEが鳴ると、客席からは早速熱い声援が飛ぶ。まずは大槻ケンヂ(Vo)が現れ、ドラムセット前にずらりと並べられた5着の特攻服の中から1着を選び、袖を通す。
続いてステージに現れた橘高文彦(G)、本城聡章(G)、内田雄一郎(B)のシルエットからも、ロックバンドのなんたるかを背中で語るような雰囲気が滲み出ている。バンド再結成10周年の心境を巧みに綴った1曲目の「めでてえな?」で会場をひとつに束ね、続く「仲直りのテーマ」でフロアの熱気はいきなり最高潮に。このパーフェクトベストツアーが、筋少を見守る人々のさまざまな想いを乗せて各地を回ってきたことが伝わってくる。
「再結成から10周年、俺たちも40代から50代になったぜ!これからもお互いに年を取り続けようぜ!」と大槻が叫ぶ。パッションに満ちた演奏はもちろん、どんな面白トークが飛び出すかわからないMCは、今宵も絶好調だ。イントロから絶頂に導く「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」、4人の息の合ったラップの掛け合いがたまらない「ワインライダー・フォーエバー(筋少Ver.)」、目の前の困難をすべてなぎ倒すかのような「タチムカウ」等、ライブならではの躍動感が心地よい。
全国のサラリーマンがカラオケで歌い叫ぶことをイメージした最新シングル「人から箱男(筋少×カラオケDAMコラボ曲)」の疾走感にも、一筋縄ではいかない迫力がある。












