MCでは「モニター越しではありますが、みなさんの声、ちゃんと聞こえてます!」と八木が挨拶。中島が「みなさんの心に届くように歌わせていただきます」と歌い始めたのが、グループにとって初のバラードで思い入れの深い「Believe in Love」だ。八木のミドルボイスと中島のハイトーンの質感をじっくり堪能できる同曲のあとには、パフォーマーたちによるコーナー「FANTASTICS PERFORMER SHOWCASE 7 Floors」へ。前回の『LIVE×ONLINE』でも好評だったが、流れるようにしなやかな動きで魅了する堀、R&Bをバックにソフトに視聴者を誘う木村、ディープなヒップホップで圧倒する瀬口、レトロなディスコサウンドで踊る澤本、木村とのコンビネーションでテンション高く踊りまくる佐藤、アニメ映像を交えつつ超絶技巧を盛り込む世界と、それぞれがカラフルに個性を発揮していた。ドローンも駆使した「Can't Give You Up」では、生ライブさながらにコメント欄に「HEY! HEY!」の掛け声が続く。ジャージの上着を脱ぎ捨てて踊る瀬口や、時折シャウトも交えながらモニター越しに視聴者を煽る八木、笑顔で盛り上げる中島と、ステージのボルテージも最高潮に。
FANTASTICS from EXILE TRIBE 画像 4/6
「僕たちがアーティストになるという夢を持つきっかけであり、楽曲に勇気をもらったアーティストがEXILEさん」(中島)というコメントの後にスタートしたのが「I Wish For You」「Someday」「Flower Song」(いずれも初披露)といったEXILEカバーメドレーだ。キッズ時代にサポートダンサーとしてEXILEのライブに出演したメンバーもいることから楽曲への思い入れはひとしおのようで、「I Wish For You」冒頭ではフォーメーションのフロントに本家EXILEでもある世界と佐藤が立つなど、EXILEのDNAを継承し新しい形のエンタメとして届けていくJr.EXILE一員としての矜持を垣間見た気がした。このブロックを締めくくったのが、彼らがかつてフィーチャリングで参加し、のちにアルバムでカバーした「Turn Back Time」だった。デビュー前に急逝したFANTASTICSパフォーマー・中尾翔太を含め、夢を追うすべての人へのメッセージを込めて書き下ろされた同曲。同曲のパフォーマンス中は中尾ゆかりの花であるひまわりの絵文字がコメント欄を埋め尽くした。
ポップな「Tarte Tatin」からは再び“魅せるFANTASTICS”の世界へ。メンバーそれぞれの個性を反映した小部屋を舞台に、ファッションに造詣の深い堀はクローゼットの服を選んだり、瀬口はカクテルを煽ったりとミュージカルのようなシチュエーションで魅了していく。続く「Every moment」ではスクリーン越しに一部視聴者も参加し、メンバーと共にタオルを手に盛り上がった。本編ラストの曲は昨年のツアーのオープニングを飾った「Time Camera」だった。
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アンコールでは、10月8日にスタートする彼らの初主演ドラマ『マネキン・ナイト・フィーバー』(日本テレビ系)主題歌「High Fever」を初披露。80年代のシンセサウンドを彷彿とさせるトラックをバックに、タイトなパフォーマンスを展開していく。続く「CANNON BALL」も初披露の新曲で、こちらはサンバなどラテンフレイバーが漂うハイテンションなナンバー。同曲ではボーカルを含む全員がユニゾンで踊ったりと、一気に空気感をヒートアップさせていた。