2020.08.17 公開
【ライブレポート】原因は自分にある。思春期ならではの驚異的な成長“げんじぶ”の勢いは止まらない! 改名1周年記念特別配信ライブ『仮想げんじぶ空間:case.2』を開催!

原因は自分にある。photo by 笹森健一  画像 1/14

観る者やシーンに常に衝撃を与え続けたい――。そんな想いのもと、昨年7月7日に活動を開始し、その1ヶ月後に現グループ名へと改名した7人組エンターテインメントユニット・原因は自分にある。が、改名1周年記念特別配信ライブ『仮想げんじぶ空間:case.2』を8月16日に開催した。配信プログラムは7月に続く2回目となる彼らだが、緻密に編集されたスタジオライブ映像と生配信トークを組み合わせた前回と違い、今回はほぼ全編をステージ上でのライブパフォーマンスで構成。イヤフォンで視聴すると立体的な音で楽しめる3D音響も使用しながら、より臨場感を追求したコンテンツで思春期ならではの驚異的な成長ぶりを示し、観た者に今後の飛躍を確信させた。

【写真】7人組エンターテインメントユニット・原因は自分にある。特別配信ライブ(14枚)


【ライブレポート】原因は自分にある。思春期ならではの驚異的な成長“げんじぶ”の勢いは止まらない! 改名1周年記念特別配信ライブ『仮想げんじぶ空間:case.2』を開催!原因は自分にある。photo by 笹森健一  画像 2/14 【ライブレポート】原因は自分にある。思春期ならではの驚異的な成長“げんじぶ”の勢いは止まらない! 改名1周年記念特別配信ライブ『仮想げんじぶ空間:case.2』を開催!原因は自分にある。photo by 笹森健一  画像 3/14

ピアノの音が躍る軽快なオーバーチュアが流れ、前回の配信ライブでも登場した似顔絵イラストを交えたムービーでメンバーが紹介されると、デビュー時の衣装を基調としたシックな装いに身を包んだ7人がステージに勢ぞろい。そのままスタイリッシュな空気感を引き継いで、2ndシングル「嗜好に関する世論調査」の性急なカッティングギターの音色から、2nd配信ライブの幕は開いた。ステージ後ろの巨大モニターに大映しされる“2択”の文言を繰り返す中毒性の高いナンバーは、文学的な詞世界とオルタナティブなバンドサウンドという彼らの個性を凝縮しており、いわば“げんじぶ”の名刺的作品と言えるもの。加えて、7人を射抜くようにステージ上下から放たれる閃光のような照明が、従来のダンスボーカルグループとは全く異なる、“げんじぶ”独自の哲学的な世界観を際立たせてゆく。

続いて4月に配信された「嘘から始まる自称系」が、さっそくパフォーマンス初披露されたのも嬉しい驚き。ピアノとギターを軸にしたジャジーな楽曲で見せる、ピタリと揃ったシンクロ性の高いダンスは、後のMCで杢代和人が語った通り「繊細さと力強さを意識」したものだった。ドローンを駆使して7人の至近距離へと迫るカメラワークもスリリングで、主人公の葛藤を語る前衛的リリックが投影された床の上で踊るメンバーを真上から捉えたアングルは、中でも衝撃的。通常の生ライブでは決して目にできない、こんな光景を目撃できるのも、まさしく配信ライブならではだろう。バックショットでの締めくくりもクールで、ライブと連動してのコメント投稿では“かっこよすぎる!”とファンも興奮を隠さず、「僕、この曲が大好きで、本当に早くパフォーマンスしたかった!」という大倉空人の言葉にも納得だ。

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MCでは“原因は自分にある。”というグループ名になって1年が経ったことを報告し、長野凌大が「最初に聞いたときはビックリしましたね。僕なんて“すぐ慣れる”とか言ってたんですけど、正直一番ビックリしてた(笑)」と告白する場面も。それに大倉が「もう、この名前じゃないと嫌だ」と笑顔で返すと、続く「Up and Down」では、なんとステージが曲名通りにアップアンドダウン! 歌詞の通り“陽炎”のような赤い光が揺れて、夏の終わりを思わせる切ない空気感のなか、左右真ん中と五分割されたステージに7人が散らばり、それぞれが上昇・下降を繰り返して、実にダイナミックなフォーメーションを展開してゆく。そしてエモーショナルな歌唱を聴かせた武藤潤の後ろ姿にスポットが当たると、彼のフィンガースナップに合わせて硬質なピアノの音が鳴り、切り替わったカメラが捉えたのは歌いながらカメラに迫る杢代の姿。そこからステージ下の広々としたフロアを舞台に、紫色の艶めかしい光を浴びて贈られた未発表の新曲「In the nude」は、知られざる“オトナのげんじぶ”を見せるものだった。ラップ調ボーカルを代わる代わる畳みかけるスイングジャズな曲調はもちろん、豪奢なシャンデリアを背景にソファやテーブルを巧みに使った洒落たパフォーマンスも、ジャケットを脱いでシャツ1枚で魅せる俊敏なダンスも、すべてが大人の色気たっぷり。果ては“ウインク”という歌詞でカメラにウインクしてみせたり、バレエ出身の吉澤要人がフォーマルな動きでトキめかせたり、14歳の桜木雅哉が唇を指でなぞってニヤリと微笑んでみせるのだから、コメント欄も“息ができない!”“過呼吸になる”と阿鼻叫喚だ。平均年齢16.7歳のグループが、ここまで身も心も熱くしてくれるとは誰が想像しただろう。

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