大塚 愛が、8月21日に講談社より発行される「小説現代」(2020年9月号)で、初めての小説「開けちゃいけないんだよ」を寄稿することが発表された。あわせて凛とした表情で着物を纏った最新ビジュアルも公開された。
シンガーソングライターとして2003年にデビューして以来、「さくらんぼ」「プラネタリウム」など数々のヒット曲をリリースしてきた大塚 愛だが、楽曲以外でも『ネコが見つけた赤い風船』(2010年)、『ネコがスキになったキライなネコ』(2012年)といった2冊の絵本の出版、さらにはイラストや油絵などマルチな才能を発揮してきた。
そんな彼女のマルチな才能に着目した「小説現代」が執筆を依頼し、大塚が快諾したことによって、ホラー小説「開けちゃいけないんだよ」を書き下ろすこととなったが、執筆に際し大塚は「本を読むのが得意ではない私によくぞご依頼をくださったなと。でも学生時代読書感想文は得意だったんです。小説は全く書いたことがなかったので、書きやすい題材を考えた時に、恋愛ものか、普段から好んで見ているホラーかで悩みました。ただ、私はラブソングのイメージが強いので、ホラーを書くことで読者の方から『なぜ?』と違和感を持ってもらえると思ったんです」と今回の小説家デビューについての思いを語っている。
気になるのはそのストーリーだが、イントロダクションには『祖母の家で起きる奇妙な出来事の数々。開けてはいけないものほど、開けたくなってしまう。地下室のアルミシートに覆われたもの……そこにはーー。』と記されており、今作を書いた状況について大塚は「実際に家の地下室にぐるぐる巻にした物体があるのですが、そこから想像を膨らませて、自分が見たいホラー映画のストーリーを書いた感覚。一度書き始めたら衝動的に一気にできました。」と述べる一方、「ホラー映画は音の効果も大きいですが、小説ではそれが使えないので表現するのがとても難しかったです。」と苦労した点についても述べている。
マルチに活躍する大塚 愛の新なる才能の開花。どのような物語が綴られているのか楽しみにしていよう。
尚、今作が収録される「小説現代」(2020年9月号)には、小説に加え、執筆秘話を収録した特別インタビューも掲載される。