ROTTENGRAFFTY「Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール」 画像 5/9
次に登場したのは、京都のラウドロックバンド・ROTTENGRAFFTY。
定番の「金色グラフティー」で幕を開けたそのステージ。普段の荒れ狂うフロアとはだいぶ異なる光景ではあるものの、拳やジャンプで応戦するオーディエンスの高ぶりは後ろから見ていても身震いするほどだった。NOBUYAの「本当なら、こんな形でおまえらに会いたくなかった。でもこれが、未来への第一歩になると信じて、俺らについてこい!」という力強い言葉に、20年以上もライブハウスで実績を積み上げてきた叩き上げバンドのプライドが垣間見える。「焦るな。くさるな。怠るな。音楽ライブは、絶対に死なない!」とN∀OKIが叫ぶと、客席からは大きな拍手が沸き起こり、最新の一曲「ハレルヤ」でこのバンドらしく派手に締めくくった。
打⾸獄⾨同好会「Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール」 画像 6/9
続く打首獄門同好会は、2月末にいち早く無観客の配信ライブを行って話題をさらったものの、観客の前での演奏は半年ぶり。8月8日というこの日の日付にちなんで、八十八ヶ所巡礼のお遍路さんの衣装で登場し、疫病退散を願って「88」から始めるというさすがのセンス。「筋肉マイフレンド」では運動不足ぎみの(と思われる)観客全員にその場でスクワットを強要するなど、特殊な状況を逆手に取ったユニークな楽しみ方を提案し、会場を大いに笑わせていた。そんな愉快なステージの締めは、自粛期間中に発表された最新曲の「明日の計画」。「いつになるかはわからないけど、必ずまたライブハウスで会いましょう」という大澤会長の言葉に、誰もが前向きな思いを抱いたはずだ。
サンボマスター「Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール」 画像 7/9
今日のためにあるような曲「ロックンロール イズ ノットデッド」のタイトルコールから始まったサンボマスターは、代表曲を惜しみなくたたみかける豪華なセットリスト。「おまえの居場所、ライブハウスを忘れんなよ!」からの「忘れないで 忘れないで」、「コロナ禍でも、今日を最高のライブにできるか?」からの「できっこないを やらなくちゃ」といった具合に、一曲一曲に意味を持たせる山口の全身全霊の曲振りが胸を打つ。今日集まった観客やバンド仲間だけでなく、全国のライブハウスやライブ従事者、そして医療関係者にまで、「負けないでくれ!生きろ!」と力いっぱいに叫んで彼らはステージを去った。
