僕たちは、歌、ダンス、お芝居、バラエティ、全てのエンターテインメントの一歩目をこの松竹座で踏みだし、その道の過酷さ、苦しさ、夢、感動など全てを感じながら、歩き続けてきました。
大人になった今になって思うことは、僕たちの「青春」というものは、松竹座に有ります。」
重岡が「青春の松竹座」と表現するように、彼らはこの場所で、関西ジャニーズJr.として春夏冬と毎年のように公演を行い、悲喜こもごもを仲間と分かち合ってきた。2014年にジャニーズWESTとしてデビューをしてからは、同年4月に行った「ジャニーズWEST コンサート デビュー記念 なにわともあれ、ほんまにありがとう!」以来、7人揃っての凱旋公演は6年3か月ぶりとなる。
このライブは、オンラインでもファンのみんなとつながる「俺らの絆は深いんやー! ライブ」(名称は桐山照史が考案)というテーマのもと、ゼロディスタンスで一体感を味わえる、オンラインならではの工夫が施された内容になった。その一例が、ジャニーズのライブでは定番の「応援団扇」。星型のペンライトで装飾された客席を、このライブのためにファンが送ってくれた応援団扇が埋め尽くす。メンバーへのメッセージや似顔絵などが描かれた熱い想いが伝わる力作の数はなんと、10日間で約1万枚にのぼったという。
全19曲を終えた彼らのパフォーマンスには、ジャニーズWESTがこの大阪松竹座で歩んできた年月の長さと重さ、そして成長がにじみ出ており、彼らのスキルと力強さが全面に押し出された約1時間40分だった。2020年の夏には、Wドームライブも決定するほど大きくなったジャニーズWESTのホームであり原点は、間違いなくここ、大阪松竹座。彼らはこの場所で、トップバッターとしての重責を見事に果たし、関ジャニ∞、そして関西ジャニーズJr.の公演が続いていく。