「祝福」の前に、「新しい会場って、響きが新しいんですよね。だからずっと歌い慣れてる歌も、昨日生まれた歌みたいにして歌えるから、幸せっすね」。そして「高輪ゲートウェイさん、おめでとうございます。この曲で祝福にかえさせていただきます」と、曲に入る。歌い終えると「やっぱり、オーディエンスがいると燃えるね。肉体が目の前にあるっていうのは幸せですね。この肉体感が、今日はスピーカーの向こうに届いている気がする」と、喜びを顕にした。
SIRUP(J-WAVE LIVE 2020 ~#音楽を止めるな~) 画像 8/9
大阪出身のシンガーソングライターSIRUPは、バイラルヒットとなった“LOOP”など、レアな編成のバンドでありながらも雄弁なサウンドでパフォーマンスを繰り広げた。ジャンルにとらわれない洗練されたサウンドを背景に、多くのリスナーの琴線に触れる繊細なソングライティングで情緒を描き出し、ソウルフルな歌唱とラップを自由に行き来するボーカルも映える。ステージを締め括ったのは、コロナ禍の生活に光を当てる最新シングル曲“Online feat.ROMderful”だった。
東京スカパラダイスオーケストラ(J-WAVE LIVE 2020 ~#音楽を止めるな~) 画像 9/9
そしてトリ、東京スカパラダイスオーケストラ。ライブをやれることがうれしくてしかたないのが伝わってくる、歓喜と興奮に満ちたステージだった。「STROKE OF FATE」「DOWN BEAT STOMP」の連打で始まり正調スカ・ナンバー「Call From Rio」でちょっと落ち着き、「Paradise Has No Border」でまたピークへ。6曲目では、沖祐市がステージ中央に立ち、彼の口笛とアコーディオンが軸になったデビュー・アルバム収録の「君と僕」を演奏する、というサプライズもあり。J-WAVE春のキャンペーン『GOOD MUSIC,GOOD VIBES』の曲として書き下ろした、茂木欣一が歌う「倒れないドミノ」も披露された。ラストは「Dale Dale!~ダレ・ダレ!」で、本日最大の絶頂へ。メンバーが口々に「ありがとう!」「ありがとう!」「楽しかったよ!」と叫び、手を振ってステージを下りて行くさまが、このライブがいかにかけがえのないものだったかを表していた。
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兵庫慎司(7/24東京ガーデンシアター、7/20.21.22 J-WAVE NIHONMONO LOUNGE)
小池宏和(7/24 J-WAVE NIHONMONO LOUNGE)
photo by
三吉ツカサ(7/24東京ガーデンシアター、7/20.21.22 J-WAVE NIHONMONO LOUNGE)
安西美樹(7/24 J-WAVE NIHONMONO LOUNGE)
各アーティストのライブレポートの完全版は、「J-WAVE NEWS」(https://news.j-wave.fm/news/)にて7月28日(火)以降に掲載予定。
