2020.07.12 公開
【ライブレポート】F-BLOOD、フミヤの誕生日に横浜からライブ生配信!!ゲストに木梨憲武!!

F-BLOOD PHOTO by 岡本隆史  画像 1/7

『ここからはマイナーな曲歌います。俺たち昭和の人間なので、マイナー調の曲が似合うんです(笑)』と歌い出したのは最新アルバムに収められた「二十六夜の朧月」。ソプラノ・サックスをフィーチャーし、アコースティック・ギターをバックに70年代のフォーク/ニューミュージックのような切ないメロディを歌い上げる。「最後の晩餐」ではソプラノ・サックスの音色がむせび泣き、レトロな昭和歌謡ムード漂う。間奏ではフミヤはダンスを披露し妖しげなナイトクラブにいるよう。続く「孤独のブラックダイヤモンド」では往年のGSサウンドをも彷彿させ、石原裕次郎の日活アクション映画のよう。ここから間髪入れずチェッカーズの「NANA」になだれ込む流れは鳥肌が立つほどのカッコよさ。妖艶さと猥雑さが入り交じり、画面の向こうの視聴者が息を呑む声が聞こえそう。

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ここで客席から『フミ~!フミ~!』と黄色い歓声が上がる。声の主は、フミヤの前にステージ下からお誕生日おめでとう!とシャンパンを差し出す。ステージに上がってきたのは、エレキギターを抱えラスタ・ヘアー姿にレゲエ・ミュージシャン風の木梨憲武

この日はフミヤの誕生日ということで、『これで同い年!(木梨は3月生まれ)』と盟友が駆けつけた。元々は木梨が尚之に曲を依頼して出来あがったという木梨・ヒロミの3人で歌った「友よ」をまずは披露。もう1曲は2019年秋にリリースされた木梨のファーストEP「木梨ファンク ~NORI NORI NO-RI~」に収められたフミヤが詞を書いた「チョイ前 LOVE」。今年はじめ、木梨のラジオ番組にフミヤがゲスト出演した際、触りを歌ったが本格的に披露するのはこれが初めて。美しいソウル/R&Bテイストのナンバーを息の合ったコーラスで見事に決め、木梨はメンバーに肘タッチをして意気揚々とステージを降りる。『急に淋しくなるね、のりちゃんがいなくなると』と送り出し、後半は新アルバム収録の「One by One」でスタート。この日のサポート・メンバーは4月8日には4枚目のオリジナル・アルバム「Positive」のレコーディング・メンバー。バンドマスターでドラマーの大島賢治は同アルバムのプロデューサーでもあり、前作「POP ’N’ ROLL」やフミヤの「大人ロック」でもタッグを組んだ盟友。本来ならこのメンバーで全国ツアーを廻っていただけに、この日のライブにかける各人の意気込みは並々ならぬものを感じさせる。また藤井尚之は、ソプラノにテナーとサックス、エレキにアコースティック・ギター、さらにコーラス、リード・ボーカルもと八面六臂の大活躍をみせた。ここからは熱量あるバンドサウンドに乗って一気に駆け抜ける。『最後の曲になります!え~っという声が聞こえませんが(笑)、だんだん心が盛り上がってきました!』とファースト・アルバム収録の「GENERATION GAP」に。いつものライブならフミヤが尚之に近づいたりもするが、この日各メンバーは1m以上の間隔を空けたソーシャル・ディスタンスをとっているので叶わなかったが、ステージでの熱さは画面越しにも伝わったことであろう。

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みなさんのアンコールの声が心に響いてます!と再びステージに帰ってきたフミヤは『普通の日常がどれだけ幸せだったのかを実感してます。そんなさりげない日常を歌った歌です』とバラードナンバー「さりげない唄」を朗々と歌い上げる。最後は『我々は音楽を届けることしかできないんで、明日へ明後日へ、そして未来へ向かってこの曲を歌います!』と「SHOOTING STAR」で2時間に及んだF-BLOOD初の無観客ライブは終了。『サンキュー!また一緒に遊ぼうぜ!』と画面越しにメッセージを伝えてステージを降りた。

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