2020.06.11 公開
超特急、無観客で迎えたデビュー8周年のアニバーサリーライブ

『8th Anniversary Special Studio Live「超特急とStand up!!!!!!!!』Photo by 米山三郎  画像 1/9


終盤には電車ごっこの隊列になったりと、肩の力の抜けたラフなムードで笑顔を振りまきながら、大きなクラップと共に繰り出される“君と僕なら間違いない”というメッセージは実にポジティブで力強く、こんな時だからこそ顔を上げて前に突き進んでいきたいという彼らの願いを裏付けるもの。また、発売に先立ってはSNSを通じて8号車と共に曲のコールを制作する企画も実施されており、画面の向こうでは大勢の8号車が声をあげていたに違いない。


そして「最後の曲になりました! みなさんもう一暴れいきましょう!」とユーキが放ち、贈られたのは「Drawイッパツ!」。観客の声が聞こえない配信ライブにもかかわらず、前回のアリーナツアーで凄まじい一体感を作り出したコール曲を締めくくりに持ってきたのは、離れていても懸命にペンライトを振り、コールを叫んでいるであろう8号車に対する絶対的な信頼の表れ。一方、コールのないぶんクリアに飛び込んできた“限界なんて 超えるためのハードル”というタカシの歌声には、世界を取り巻く現在の状況と相まって、強く心を揺さぶられた。

超特急、無観客で迎えたデビュー8周年のアニバーサリーライブ『8th Anniversary Special Studio Live「超特急とStand up!!!!!!!!』Photo by 米山三郎  画像 8/9
超特急のデビュー日に、こうして画面を通して8号車の皆さまと繋がることができて幸せな時間でした。次に会えるときのために力を溜めて、思いっきり爆発させましょう」(カイ)
「会えない日々が続いてますけど、今にしかできない素敵なライブができたんじゃないかと思います。9年目になりましたが、これからも超特急をよろしくお願いします」(タクヤ)
「こうやってみんなの前でパフォーマンスするという、当たり前のようにできていたことの大切さを本当に実感できました。この先10周年を迎えるために、まだまだ突っ走っていきたいと思います」(ユーキ)
「初めて生配信ライブに挑戦してみて、ここでしか味わえない空気感、みなさんが贈ってくれた言葉を、本当に感じられるライブになりました。まだまだ超特急は未完成なところもあるグループですけど、もっと皆さんに笑顔を届けていけるように頑張っていきます」(タカシ)


それぞれに想いを語り、最後に「もう88周年まで目指してやっていきたい」とリョウガが宣言してカメラの前から5人は消えるが、“超特急!”コールと同じリズムで点滅するステージライトに、タカシが「ちょっと待って! アンコールが聴こえる」と号令して、「Burn!」を披露。「画面の向こうでも届くように、腹から声出して!」とカイが煽ると、メンバーは画面越しのコールを受け取ろうと耳を澄まし、輪になって猛烈な勢いでバッテンダンスを繰り出してゆく。また、タカシは朗々たるフェイクでクライマックスを駆け上がり、遂には「ここにも聞こえるくらい大声で歌、聞かせてくれよ!」と8号車と心を一つにして、強くなる覚悟を謳った大サビを全員で大合唱。曲が終わり、リョウガが「生配信ライブだったからこそ、より強く絆を感じられた。8号車と僕たちなら間違いないと、間違いなく思うことができました」と漏らしたのも納得の不思議な一体感を、画面越しでも確かに感じ取ることができた。

超特急、無観客で迎えたデビュー8周年のアニバーサリーライブ『8th Anniversary Special Studio Live「超特急とStand up!!!!!!!!』Photo by 米山三郎  画像 9/9
「こういう時期だからこそ、顔をあげて、今できることをして。これからも夢のレールを走っていきたいと思っております」とリョウガが決意表明し、今度こそ終演すると、8月8日にWOWOWにて8時間の超特大特番が放送されることが発表。『超特急8号車の日SPECIAL WOWOW限定! 超特大8時間特番 BULLET TRAIN 8th Anniversary Special「超フェス2020」』と題して、これまで放送されたライブ映像にメンバーが副音声解説を入れたり、ライブを生中継したりと、超特急を味わい尽くせるメニューが予定されているという。


オープニングでは、ダンサー陣がそれぞれ初めてセンターを務めた楽曲に関連する小道具を持っていたことといい、スタジオまでの廊下を歩く彼らの後ろに歴代のグッズやポスターが飾られていたことといい、とことん8周年を意識した構成したライブで、タイトルの“8th Anniversary Special”を見事に具現化してみせた超特急。どんなときも全速前進で走り続ける彼らにとっては、2020年も熱い夏になりそうだ。

(文:清水素子)

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