炎天下のステージでは、さすがのきゃりーも暑さが相当堪えるようで曲間のMC時に「たーっ!」と声を漏らす場面も。ファンから「がんばって!」の声が飛ぶと「ステージ上の私でこんなに暑いのに、みなさん大丈夫ですかー?塩分採ってくださいねー」と逆にオーディエンスに声をかけるあたりに、優しい気遣いが垣間見えた。
『もんだいガール』では、サビの部分の振り付けをオーディエンスに伝え、会場を巻き込んで盛り上げたかと思うと、次の『do do pi do』では、ずっと一緒に踊っていたきゃりーキッズがステージ袖に姿を消し、ソロで歌い切るなど、曲ごとに違ったパフォーマンスで楽しませてくれるエンターテイナーっぷりも見事だ。
「まだまだ曲の方あるので楽しんでください」とライブは続く。きゃりー本人も「とってもロックでカッコイイ」とお気に入りの『ファッションモンスター』。さらに応援団のマーチのような独特なイントロのクセのあるナンバー『み』と、今回はワンマンライブでしかお目にかかれないような曲もたっぷり楽しませてくれた。
そしていよいよラスト2曲。サビの振り付けレクチャーに続いて、きゃりーのアカペラでのリハーサルを経てからの『にんじゃりばんばん』。さらに続いての『PON PON PON』で大団円。笑顔で手を振りながらも、暑さのあまりにきゃりーの口から最後に出た言葉は「熱中症に気を付けろよー!」と勢いのある一声だった。
(取材/文/写真:大坂晃典)
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 きゃりーぱみゅぱみゅ セットリスト】
M1.CANDY CANDY
M2.きゃりーANAN
M3.インベーダーインベーダー
M4.つけまつける
M5.きらきらキラー
M6.もんだいガール
M7.do do pi do
M8.ファッションモンスター
M9.み
M10.にんじゃりばんばん
M11.PON PON PON