最後に森崎は、何度も「全然まとまらない!」と言い淀みながら、「赤裸々に言うと……ホントに感謝してます。PRIZMAXってホントに帰ってくる場所なんだなって、毎回実感しながら、PRIZMAXという現場にいました。僕が音楽に出会ったのは、好きになったのは、このグループのおかげです。こんなに親友ができたのも、このグループのおかげです。僕の人生振り返ったら、PRIZMAXナシでは全く語れません。そんな中で今日という日を迎えてるんですけど……メチャクチャ怖いです」と素直な気持ちを吐露。そして、PRIZMAXに関わった全ての人々に「ありがとう」と告げ、「何よりも、PRIZMAXを今日という日まで信じてくれたホリック、本当にありがとうございました。人生というものは続くので、その中でまた、みんなに何か分け与えていけるようなエンターテイナーになりたいと思います」と、精一杯の決意表明をしてくれた。
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そして「しんみりして終わりたくないから! 楽しく終われるセットリスト持ってきたから!」と清水が煽り、「音楽がしたいんだよ、俺は!」と島田が檄を飛ばして発表された栄えある1位は、2014年のリリース以来、ホリックとの絆を繋いできたポップチューン「Three Things」。ニコ生の画面には“やっぱりね”“きた!”というコメントが並び、最後に“I could die for you!”と全員で歌うと、キャノン砲から金銀のテープが! 加えて、真っ赤な客席一面には“I Love U”の白文字が浮き上がり、ラストライブのフィナーレを華やかに飾る。さらに、画面に浮かぶ“アンコール!”の文字に応えて、「本当に本当のラスト1曲!」と再登場した6人は、これまで数えきれないほどライブでホリックを笑顔にしてきた「my girl」を投下。最後に「ホリックのみんな、本当に!」という清水の掛け声を合図に、全員で「ありがとう!」と声を揃えて、PRIZMAXという歴史の幕を閉じた。
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「今までたくさんの幸せ、たくさんの愛情をありがとうございました。これからも僕たち、PRIZMAXは消えません。みなさんの心の中に、僕たちの心の中にも残り続けます。これからそれぞれ羽ばたいていきますが、PRIZMAXに恥じぬような人間、そしてエンターテイナーになっていけるよう、日々精進してまいります」
そう森崎が締めくくると、「Find the way ―卒業―」をBGMに流れるエンドロールの上に、無数の“ありがとう”が現れる。ホリックと愛し、愛された15年。そこで得た想いを糧に歩み続ける彼らの行く先が、光にあふれたものであることを切に願いたい。
文:清水素子
