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ニコニコ生放送の画面には“大好き”“可愛い”といったコメントが流れ、続く「Lonely summer days」の曲中では、なんとメンバーも投稿に参加するという前代未聞のアクションも。配信ライブの性質を考え抜き、まるで全員が最前列にいるかのように感じられる数々の演出から、チームPRIZMAXのホリックたちに対する想いの熱さが伝わってくる。
ここからは、PRIZMAXの豊かな歌心とハーモニーをたっぷりと堪能させるパートへ。ケビンがジェントルにピアノをプレイし、ドリーミーなダンスがファンタジックな空間を創り出す「夢唄」に続いて、「春空」では森崎のアコギに森のパーカッションも加わり、3人の歌声が砂漠のオアシスのような瑞々しさを生み出してゆく。
森が感極まって声を詰まらせるシーンもありつつ、最後は3人でピタリと声を揃えて、観る者の心を優しく抱擁。曲が終わると白&シルバーのスポーティーなスタイルに着替えたダンサー陣が登場し、「らんらんホールで泣いちゃうのはPRIZMAXが初めてじゃない?」と突っ込みながら、無人の客席を前にして「みんなから生で貰うエネルギーって、すごく大きかったんだなって気付かされる」と島田は呟いた。
「PRIZMAXらしい曲で、加入してからの活動の中では一番思い入れのある曲」と、ケビンが会見で語った最新シングル「愛をクダサイ」からは、最新のPRIZMAXが持つ静と動をフィーチャー。情感の籠もった歌とダンスで、しっとりと観る者の心を濡らし、最後のラップを清水が“ありがとう ホリックNo.1”と歌い替えたかと思いきや、赤いライトが激しく瞬いて、怒涛のメドレーを叩きこむ。アグレッシブなダンスに森崎のロングトーンがパワフルに轟く「Beginning」から、一糸乱れぬタフな動きで圧倒する「DADADADADADA」、さらに、ソロダンスも交えた巧みなフォーメーションダンスで繋いで、ボーカル/ダンサーの対比も美しい「Light The Night」へと雪崩れ込む展開は圧巻!
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客席上を低空飛行してステージに迫るマイクロドローンからのスリリングな映像も、まさしく配信ライブだからこそ見られる景色だ。
ここで日本、ミャンマー、アメリカ、フランス、ルーマニア、スペイン等、メンバーのルーツにちなんだ国のビールで乾杯しながら、ファンの人気投票結果をネタにピザパーティーする映像が流れ、その間に6人はピンクベージュの衣装にチェンジ。そして「ここからTOP3の発表です。まず第3位はこちら!」というMCから、流れ始めたのは「HUG & KISS」だ。ステージを行き交いながらハッピーな空気を振りまき、2位の「カフェオレ」でもメンバー同士じゃれ合いながら笑顔でカメラにアピールする。ライブ鉄板の愛らしいラブソングを遊びの利いたパフォーマンスで並べて、キュートな振り付けを「一緒に!」と繰り出す様は、いつものPRIZMAX。メンバー自身、曲を終えると口々に「楽しい!」と漏らして、“これが最後”だとは微塵も感じさせないが、1位の発表を前に、ここでメンバーが順に想いを語り始めた。
1年前にオーディションを経て加入した小川、ケビン、森の3人は、口々にPRIZMAXというグループへの感謝を語り、小川は「15年もの歴史があるグループに入ることができたのは奇跡。PRIZMAXは永遠です。僕の心の中でずっと生き続けます。一生忘れることのない素敵な1年間でした」と一礼。ケビンは「ずっと一人で曲を作って歌っていた僕が、このグループに入ることで新しい音楽の楽しみ方を感じることができました。僕は絶対に音楽を辞めることはないので、僕の中でPRIZMAXは生き続けています。それを大事にして、僕は全力で音楽を突き詰めていきたいと思ってます」と清々しく述べた。森も「ダンスや歌が上手くなった、成長したねと言われますけど、それは皆さんの支えがあってこそ。最後にわがまま言うと、アーティストとしても人としても未熟な部分もたくさんあるので、これからも森英寿を支えてもらいたいです」と、末っ子らしく甘えてみせる。
さらに「PRIZMAXにいて本当に幸せだった」と伝えたのは、「人生の半分以上PRIZMAXだった」という島田と、「14年間PRIZMAXと走ってきた」という清水。島田は「みんながいてくれたから俺らがいるし、俺らがいたからみんながいる。ホリックは仲良しだと聞いて、僕は誇らしかったです。だから、その友情はこれからも続けてほしい。そして僕らの話をしてほしい。みんなからもらった幸せを、今度は身近な人々に分け与えられる人間になれるように、そして表現者としても精進していきたいです」と約束する。続いて清水も、リーダーという裏方の苦労をメンバーが察してくれていたと語り、「心優しいメンバーがいるから、そういうホリックが集まるんだろうなと思う。明日以降はそれぞれ光り輝く先に向かって走っていくけど、俺はもう少し、しっかり自分だけを見れるような生き方をしたい。これからもメンバーみんなよろしくお願いします!」と、最後までリーダーとしての責任を全うした。
