2020.02.26 公開
アワードの会場は今現在でも日本のヒップホップカルチャーが発信される街・渋谷、レッドブルホールが選ばれた。この日は「LOVE RHYME AWARD 2019」の前に「愛韻TV」の公開収録が3本実施された。
トークのゲストはヒップホップライターの高木”JET”晋一郎、タサツ(ケツメイシRYO、アルファのTSUBOI、NAM)、RHYMESTER Mummy-D。どのゲストもLITTLEにとっては90年代からHIPHOPシーンをけん引した戦友とも呼べる仲間たちだ。ヒップホップシーンの変遷や日本人がヒップホップを表現すること、好きな韻、など「韻」というテーマを通して、言葉遊びの面白さ、そしてLITTLEの愛にあふれた韻へのこだわりを垣間見ることができた。クラウドファンディングで集まった観客のアワードへの期待も高まる。
ゲストトーク3本の公開収録を終え、いよいよアワードが始まった。
「初めての試みだったので、なにを真似してはじめていいかわからなかった、まずはルール作りからはじめた。ルール作りってものでもないですけど(笑)『愛韻』自体が優劣をつけるものではないので『ベスト●●』と名付けなかった、愛してほしい韻、究極そこですね」
そう語るLITTLEの強い想いが詰まった第1回目のアワードに選ばれた作品が発表された。
「一度きりの人生 1秒1秒死へ 日常に忍び音 霧も切り通して
未知の道を行け 生きろ嬉々として 日々の意味を知れ
木々の幹の威厳 ミリの塵の人間 明日のことなんてsiriも知りもしねぇ
でもまた未来は俺等の手の仲 今動いた嫁のお腹」
受賞作は東京の下町葛飾が産んだラッパーZORNの作品「かんおけ」だ。
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