そして、ライブの後半に入ってからは、連日、プレミアムな企画が行われた。22日の公演では、バンドメンバーが降壇したステージに愛息のHIMIがケーキを持って登場。Charaが「恋がしたい!」という願いを叫んで火を消すと、Charaのデビューのきっかけとなった「Violet Blue」を二人だけでパフォーマンス。Charaは「この曲を作ったときは歌い始めたばかりで。朝まで六本木でローラースケートのウエイトレスをしてバイトしてたんです。この歌詞に出てくるように、始発の電車に乗って帰るんだけど、途方に暮れてる日々があったんですね」と楽曲にまつわるエピソードを明かし、「母ちゃんね、19歳の時に作ったの。HIMIくん、この間、二十歳になって。いつの間にか大きくなっちゃった」と感慨深げな表情を見せた。
そして、「もうちょっとはしゃいでいい?」と観客に呼びかけたCharaは、再びバンドメンバーを呼び寄せ、「HIMIのパパと恋をした時の曲なんだけど」と前置きした「あたしなんで抱きしめたいんだろう?」やクラシックとソウル、ロックが融合したような壮大なサウンドスケープが広がる「Tiny Tiny Tiny」、すでにスタンダードナンバーとなった「Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜」といったライブでお馴染みのナンバーを続けてオーディエンスを魅了し、本編のラストナンバーとして、愛の鳥が空の向こうに飛んでいくような神秘的なバラード「才能の杖」を届けた。
アンコールでは、Charaへのサプライズが用意されていた。22日は、ケーキの着ぐるみを着た木村カエラが登場。Charaは驚きながらもミモザの花束を受け取り、ハグを交わし、「新しいChara。新しいカエラ。新しいあなた。これからもよろしくね」と語りかけ、二人で「やさしい気持ち」を歌い、フロアを大きく盛り上げた。そして、最後は「Sympathy」で共鳴し合い、「またね」と手を振りながら笑顔でステージをあとにした。
23日のサプライズは、愛娘がお腹の中にいた時に作った「Tiny Tiny Tiny」を披露後、ライブスタート時にCharaが着ていたピンクのファーコートを着た愛娘のSUMIREが登場し、熱い抱擁を交わし、優しく繋ぎあった手が印象的であった。
なお、Charaは5月6日(水・振休)にキャリア初となる日比谷野外音楽堂でのワンマンライブ「Chara Live - SWEET SOUL SESSIONS at Sunset -」を開催する。かねてから親交のある韻シストバンドとホーンセクションを迎え、「愛」をテーマにしたスペシャルなライブとなるようだ。
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M1.赤いリンゴ
