今年の6月に結成5周年を迎えた現役高校生のフォークデュオ、さくらしめじが12月29日(日)に年末恒例となったワンマンライブ「さくらしめじの忘年会『きのこりあんの集い vol.4』を東京・光が丘IMAホールで行なった。
さくらしめじは、2015年12月29日に同じくIMAホールにて、キャリア初のワンマンライブ『森のきのこの音楽会~さんきゅう2015、うぇるかむ2016~』を開催。翌年からは『きのこりあんの集い』と題し、毎年、同じ日に同じ会場で行ってきた恒例の忘年会ライブで今年で4回目。当日の来場者からのリクエストで決まるスペシャルなライブとなっており、昼夜2公演のチケットは共にソールドアウトとなっていた。
開演時間になるとメンバーが作ったヒップホップ調のトラックに乗せて緞帳が上がり、ラフなジャージ姿のさくらしめじが登場。ステージ中央に設置されたコタツに入ったままの状態の二人は「今年もこの季節がやってきました! いつものライブと違って、ゆったりまったりと楽しみたいと思います」とあいさつ。最初は開演前にお客さんに記入してもらったアンケートを集めたボックスからその場で引いた楽曲を演奏する「リクエストコーナー」で、第1部では「ねこの16びーと」をDJを従えて飛び跳ねながら歌い踊り、片思いソング「きみでした」では切ない歌声を響かせた。MCでは「今年を振り返るさくらしめじクイズ」を繰り広げ、おなじみのカバーコーナーでは、ベースを迎え、髙田彪我(ひょうが)はエレキギターに徹し、田中雅功(がく)のヴォーカルというバンドスタイルでONE OK ROCK「完全感覚Dreamer」をカバー。田中の熱いシャウトに自然とクラップが沸き起こるなか、再びリクエストコーナーに戻り、髙田は「中1の時からずっとある曲。結成当初からやってる」という1stシングル「いくじなし」を歌い始めるも、懐かしのコールに田中が驚き、演奏をストップさせてしまうというハプニングもあった。
さくらしめじ持ち込みの「コーナー企画」では50杯を先に食べた方が勝ちという<わんこそばの早食い対決!>に挑戦。客席から「がんばれ〜!」という応援の声が上がる中、見事、田中が勝利し、負けた髙田はコタツに潜り込んで落胆した様子を見せた。さらに、観客のリクエストから、二人で初めて作詞作曲した「おもいでくれよん」と、「どんなことがあっても、どんな人の元にも、いつか必ず笑顔の未来がやってくる」というメッセージを込めたフォークバラード「笑顔の未来へ」を心を込めて歌い、開演前に<今年を振り返って一言>というテーマで書き上げた巨大な垂れ幕を披露。「雨が少なくてマジ卍」と書いた田中は「結成して以来、ずっと雨男と言われてきたけど、2回目の野音も晴れだった」と胸を張り、「波乱万丈な1年に感謝」という髙田は、「勉強になったし、学ぶことも多かった。本当に成長できた1年でした」と感慨深げに語利、最後は、DJを呼び込み、髙田が三線を手にし、HY の名嘉俊が提供した最新曲「合言葉」で締めくくった。
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