2019.12.30 公開
PRIZMAX・豊洲PITにてワンマンライブを開催!

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さらに後半戦では、PRIZMAXのハイクオリティかつバラエティ豊かなパフォーマンス力が色濃く発揮されて、センターステージに置かれたベッドを中心に、女性ダンサーとハード&セクシーなダンスを繰り広げた「BAD LOVE」では場内から悲鳴が。反面、二階の窓辺で森崎とケビンが歌いステージで清水がラップする「I want your love」に、ケビンと森が歌いながら寝転ぶベッドにルームウェア姿の島田と小川が雪崩れ込む「GO!」など、ハッピー&キュートな空気感でホリックを沸かせる場面もあった。三層になった舞台の中央に寝転んで歌う森崎が憂いを帯びたムードを醸す「Never」で彼の周りに踊っていた4人のパフォーマーは、そのまま「Gradually」「Someday」をBGMに衣装の裾を翻す豪快な動きでソロダンスを繋いで、最後は福本がバク転でフィニッシュ。そこからボーカル陣のソロコーナーへと続く展開もスリリングで、昼の部ではケビンがエモーショナルにキーボードを弾き語り、夜は森がグラサン&革ジャンで「I believe」をロックに歌い上げて場内を沸騰させた。さらに「my girl」のイントロで客席通路にメンバーが登場してからは、ホリックたちと一つになるひと時に。ホリックたちとハイタッチを交わす彼らに大音量でコール&レスポンスが湧き上がり、さらに島田が自転車でステージに運び込んだサインボールを皆でフロアに投げ込めば、「Just Revolution」でペンライトごとホリックたちの拳が振り上がる。こういったファンとの距離の近さも、PRIZMAXの魅力の一つと言っていいだろう。

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そしてモニターに前回のワンマンから今日にいたるまでの舞台裏映像が流れ、“all you need is love”と映し出された文字から披露されたのは、12月18日に発売されたばかりの最新シングル「愛をクダサイ」。全員が白の衣装を身にまとって森崎からケビン、森と歌い繋ぐセンチメンタルなメロディラインに清水の“前”を見据えたラップと、艶のある歌心をフィーチャーしたナンバーは、柔らかな動きの中にも想いの籠ったダンスと相まって、長年で培ってきたPRIZMAXらしさを感じさせてくれる。また、出会いと別れを想起させるリリックが今の彼らの状況ともマッチして、想いとパフォーマンスのシンクロ率をグッと高めていたのも特筆すべき点。そして「最後ホリックの底力見せてもらっていいかな!?」という清水の煽りから、人気曲「Mysterious Eyes」がダンサブルに投下されると、フロアのペンライトも勢いよく振られて、メンバーと共にクラップを弾けさせる。「ホリック、ラスト1曲ついてこれますか!?」という森崎の煽りから、もう一つの最新シングル表題曲「Beginning」をドロップ。ライトで赤く染まるステージの上、歌、ラップ、ダンスが混然一体となって襲いくるド迫力のナンバーは、まるでPRIZMAXの未来をこじ開けるような力に満ちていた。

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しかし、これで最後になるのをホリックたちが許すわけがない。笑顔満開の「HUG & KISS」でアンコールに登場し、センターステージからクラップを煽ると、清水は「今回のライブで2019年が最高の1年だったって思えた人いますか?」と1部冒頭に交わした約束を答え合わせ。するとフロアからは満場の「ハーイ!」という肯定の声が返ったのを確認して、福本にマイクをバトンタッチする。

「ハニーたち、楽しかったですか? 幸せですか? 15年間芸能界やってきて、2013年からPRIZMAXをやってきて。メンバー、スタッフ、何よりハニーたちと会えたことが本当に幸せです。芸能界はやめますけどハニーたちのダーリンはやめないので、夢の中に出たらイチャイチャしてくれますか? 泣くのは今日だけでいいですか?」

福本らしい挨拶で会場の哀しみを振り払おうとすると、「有希さん、本当にお疲れさまでした」と伝えた清水も「悲しいこと寂しいことではあるけど、これをネガティブではなく、それぞれプラスに持っていける人間になって、2020年を迎えられたらなと思ってます」と前向きに宣言。そして「次の曲はケビンが作曲し、(福本)有希が作詞して、振り付けはフミ(小川)と僕も少し手伝ったかな。で、VTRを作ってくれたのが森と(島田)翼。歌のディレクションは(森崎)ウィンっていう、7人全員で作り上げた楽曲です」と、未発表曲の「絆」をライブ初披露した。レコーディングやリハーサル、撮影等のオフショット映像が流れ、ピアノがリードするバラード曲をケビン、森、森崎と想いを込めて歌い繋ぎ、その前で4人のパフォ-マーがゆったりと踊る様は、ダンスというよりも“祈り”のよう。“7つの奇跡”“仲間がいるからこそ進める”というリリックが胸に刺さり、二部では“出会ってくれて本当にありがとう”というフレーズに至って、遂に森崎は涙に声を詰まらせてしまう。それは福本本人だけでなく他メンバーも同様で、曲が終わると皆、涙に濡れた顔で福本にハグ。だが、涙の中で終わっては前を向くことはできない。

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