2019.12.09 公開
椎名林檎のMV集リリース記念で爆音上映会を開催

Photo by 太田好治  画像 1/1

12月7日(土)、東京港区のユナイテッド・シネマお台場にて、椎名林檎「轟音上映会And The Beat GOes ON 〜 The Sexual Healing 〜」が行われた。

椎名は12月11日(水)、2011年以降のミュージックビデオ集「性的ヒーリング 〜其ノ五〜七〜」、及び、デビューから全てのミュージックビデオと多数のボーナス映像を収録した「The Sexual Healing Total Orgasm Experience」を同時リリースする。

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本イベントは、椎名の多くのミュージックビデオ(以下MV)を手掛ける映像ディレクター児玉裕一と椎名からの発案により開催された。かねてより児玉は「MVはモニターを使用した音楽の体験装置である」と提唱してきた。今回はその効果を最大限に発揮できる環境として劇場のスクリーンを用い、轟音で、これまでの作品を「体感」してもらえたら、スマホやPCで鑑賞するのとは全く違う作品として捉えてもらえるはず、という趣旨による企画。上映後には二人が観客を前にトークセッションを行うという初の試みだ。

定刻を迎えると、シックな黒のタキシード姿の児玉が登場。椎名と宇多田ヒカルのデュエット曲「二時間だけのバカンス」(※1)になぞらえた「二時間だけの(劇場)支配人」という自己紹介を交えて、抽選を経てチケットを購入/来場した300人の観客に向けて挨拶。「僕も皆さんと共に楽しみます」と、児玉が客席中段の座席に座ると上映会がスタートした。

本編前には映画上映さながら、かつて椎名が「出演」した3本のCM(※2)が流された。これは彼女がキャリアの初期に、“いつか来るべきタイアップへの習作”という趣旨のもと、依頼も受けていない状態で、勝手に実在のブランド/製品を対象に制作したという、今となっては微笑ましい作品だ。さらに、2009年リリースの「性的ヒーリング 〜其ノ四〜」、そして去る11月にリリースされたばかりの「ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜」のトレーラーが上映され、いよいよ本編へ。

児玉が初めて手掛けた椎名のMVである「メロウ」、2018年のアリーナツアー(※3)本編で使われた「APPLE」、最新曲の「公然の秘密」(※4)、「浪漫と算盤」(※5)など、6つのチャプター(章立て)で区切られた全15作が、まさにイベントのタイトルに違わぬ大迫力の“轟音”と共に、全作フル尺で上映されていく。

アイデアに富んだ演出。躍動するキャスト。息を呑む映像美。映画のようなエンドロールまで細密にディレクションされた全15作は、いずれも劇場の大スクリーンがよく似合う。

この日のために児玉が新たに制作したエンディング映像によって約70分の上映が終了すると、観客から拍手が巻き起こった。

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